1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07405047
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
細田 龍介 大阪府立大学, 工学部, 教授 (30081392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有馬 正和 大阪府立大学, 工学部, 助手 (70264801)
山田 智貴 大阪府立大学, 工学部, 助手 (90240027)
岸 光男 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (00145814)
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Keywords | 船体系状表現 / フーリエ記述子 / 2次元流体力 / ルイスフォーム / 性能評価 / 船体設計 |
Research Abstract |
本年度研究実績を以下に述べる。 1. 船舶の推進性能とフーリエ記述子の関係の把握 船体形状と船体推進性能の関係を把握するため,船体推進性能のうち,特に自航要素に注目し,フーリエ記述子との関係を調査した。調査手順を以下の(1)〜(3)に示す。 (1) 対象船のBody planからOffsetsを作成 (2) 対象船各断面のフーリエ記述子を算出 (3) 対象船の自航試験結果を読みとり,整理 以上の操作を,調査対象として選出した肥大船,瘠型船139隻に対して行った。結果はすべて計算機に入力されている。得られたデータ郡から,各船体の船尾のフーリエ記述子およびフーリエ記述子の船長方向の微係数と自航要素(1-w)をプロットすることによって,肥大船,瘠型船の特徴とそれぞれの自航要素の概略の関係を把握した。 2. 自航要素に対する船体形状の影響 運輸省船舶技術研究所における模型試験結果から,1軸船型で船体後半部の肋骨線形状を系統的に変化させたもの,および微小変化させたものを9組20隻選出し,肋骨線の形状変化とフーリエ記述子の関係を詳細な把握,および自航要素との関係を考慮した肋骨線の形状変化とフーリエ記述子変化の関係の把握を行った.次に船尾部肋骨線の変形と自航要素の変化の関係を明らかにするため,推進器への流入速度に対する影響が強いsq.st.11/2およびsq.st.3/4におけるフーリエ記述子各項と自航要素(1-w)の変化を類似船型ごとに調査した. 以上の結果により,比較的少ない項数のフーリエ記述子を用いて船尾部肋骨線形状の微妙な変化を捉えることができ,微妙な形状の変化よって生じるフーリエ記述子の変化と自航要素(1-w)の変化を対応づけることが可能であることを明らかにした.
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Research Products
(1 results)