1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07405050
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
牛島 恵輔 九州大学, 工学部, 教授 (00038001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水永 秀樹 九州大学, 工学部, 助教授 (40226246)
宮入 誠 石油資源開発(株), 技術研究所, 主任研究員
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Keywords | EOR法 / 重質油 / 水蒸気攻法 / 流体流動電位法 / 自然電位データ / 見掛比抵抗データ / 3次元インバージョン / 浸透流のイメージング |
Research Abstract |
現状の技術では,油層から回収される石油資源は原始埋蔵量の10〜30%程度であると考えられている。このため,油層に人為的にエネルギーを加えて回収率を向上させる強制回収法(EOR;Enhanced Oil Recovery)の研究が盛んに実施されている。特に石油の粘性が高い重質油に対しては水蒸気攻法が有効であることが確認されている。しかし,このようなEOR法を成功させるためには,油層浸透率を的確に把握し,注入された水蒸気の状態変化,移動状況および原油の挙動を物理探査によってイメージするためのモニタリング手法は不可欠であると考えられる。そこで,本研究では浸透流をリアルタイムに可視化する目的で開発した流体流動電位法をカナダ国アルバ-タ州のオイルサンド油層の水蒸気攻法へ適用する野外実験を行った。フィールド実験は水蒸気の圧入前,圧入中,および圧入後の3ヵ月の長期にわたりパソコンを利用した自動計測システムにより行われた。このような膨大な量のフィールドデータ(自然電位および見掛比抵抗)を時間分割して,電位偏差および見掛比抵抗の異常分布を求めてインバージョン解析を行った。このような3次元インバージョン結果,自然電位のソース分布から浸透流のフロント部を直接イメージすることができ,見掛比抵抗の変化率分布から水蒸気から凝縮水への状態変化の様子や流動化したビチューメンの挙動を3次元的に可視化できることを確かめた。したがって,(空間,時間)の4次元探査法である流体流動電位法を利用すれば,EOR攻法時の貯留層内の流体挙動をリアルタイムにイメージできることを実証した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 水永秀樹・牛島恵輔 他: "多層構造中の電流源による理論電位の計算" 物理探査. 50巻1号. 29-37 (1997)
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[Publications] Masada,K.,Ushijima,K.,et al.: "3D Modeling and Inversion of SP Data" Proc.The Third Well Logging Symposium. Vol.3. 1-5 (1997)
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[Publications] Ushijima,K.,: "Electrical Prospecting for Geotechnical Environments" Proc.Engineering and Environmental Geophysics. Vol.1. 25-31 (1997)
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[Publications] Jisong,L.,Ushijima,K.,et al.: "Interpretation of Mise-a-la-masse Data Using Neural Network" Proc.Engineering and Environmental Geophysics. Vol.1. 221-226 (1997)
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[Publications] Ushijima,K.,et.al.: "Fluid Flow Monitoring of EOR Process by Electrical Prospecting" Proc.67th SEG Annual Meeting,Dallas,USA. INT45. 651-653 (1997)
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[Publications] Sumintadireja,P.,Ushijima,K.,: "Mise-a-la-masse Study of Kamojang Geothermal Field,Indonesia" 九大地熱研究報告. Vol.6. 69-81 (1997)