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1995 Fiscal Year Annual Research Report

天竜川河岸段丘の景観変化と周辺地域の開発

Research Project

Project/Area Number 07406012
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)

Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

松田 松二  信州大学, 農学部, 教授 (70035971)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 邦博  信州大学, 農学部, 助教授 (10178642)
星川 和俊  信州大学, 農学部, 助教授 (40115374)
土田 勝義  信州大学, 農学部, 教授 (70089093)
木村 和弘  信州大学, 農学部, 教授 (40021092)
伊藤 精晤  信州大学, 農学部, 教授 (50021085)
Keywords河岸段丘 / 天竜川 / 景観 / 土地利用 / 湧水 / 熱収支 / 地方都市 / 農業集落
Research Abstract

(1)平成7年は,長野県伊那市に存在する天竜川の河岸段丘(面積481ha)を主な対象に段丘崖の土地利用変化と森林の実態の把握及び周辺の物理環境の観測を実施した。
(2)天竜川の段丘崖の土地利用を現地踏査及び空中写真によって検討した。現在の土地利用は,森林70%,住宅地13%,崩壊防止工4%,その他畑地,公園等13%からなっている。市街地及びその周辺部では森林が減少し,その他の利用に変化している。
(3)段丘崖の大部分を占める森林は,9タイプに分類された。林層は,段丘崖の傾斜,方位,湧水の状況によって異なっている。森林の所有は,個人有と部落共有に分けられ,前者は屋敷林,生産林として自家用に利用され,共有部分は社寺等の聖域や部落財産として共同体で利用されてきた。
(4)段丘崖での湧水箇所の分布調査,湧水利用状況について現地調査を行い,湧水状況や利用実態を把握した。日常生活への湧水の利用は減少傾向にある。
(5)段丘上部における農業的土地利用の変化の実態を把握し,その原因となった大規模農業開発について検討した。現在段丘上部では畑地利用が行われおり,そこでの熱収支解析を行った。
(6)段丘上部のトウモロコシ畑におけるエネルギー消費量は,太陽からのエネルギー量を上回る。この上回るエネルギーは,天竜川沿いの低平地から中央アルプス山麓に向かって流動する大気の流れによって,都市部のエネルギーが移動するものと考えられる。この実態を把握するため13箇所に観測網を設置した。
(7)平成7年は研究初年度で,主として天竜川上下流部の河岸段丘の踏査等による実態把握と,湧水や温度環境の長期的観測体制の整備を行った。これらの成果は発表準備中である。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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