1995 Fiscal Year Annual Research Report
神経発達障害仮説にもとづく精神分裂病の分子遺伝学的研究
Project/Area Number |
07407028
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
南光 進一郎 帝京大学, 医学部, 助教授 (60101127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 徹也 帝京大学, 医学部, 教授 (10101742)
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Keywords | 神経発達障害 / 精神分裂病 / ニューロトロフィン3 / 脳由来成長因子 / 変異 |
Research Abstract |
神経発達障害仮説にもとづき、平成7年度は候補遺伝子として、神経成長因子ファミリー遺伝子群のニューロトロフィン-3(NT-3)遺伝子と脳由来成長因子(BDNF)遺伝子をとりあげた。そのうちNT-3遺伝子については、すでに先行研究において第一イントロン領域に2塩基繰り返し配列を発見し、これが精神分裂病と関連することをしめした。それにもとづきNT-3遺伝子の変異を検索した。すなわち一本鎖高次構造多型法と制限酵素断片長多型法を用いて、NT-3遺伝子の全アミノ酸コード領域(現在はまだ推定の第2エクソン)とプロモーター領域のAP-1結合部位およびTATAボックスを含む領域(第1エクソン,5'非翻訳領域も含む)の多型ないし変異を検索した。その結果、アミノ酸コード領域に3つの変異を見いだした。1つはGly-63がGlu-63に変わるミスセンス変異であり、他の2つはサイレント変異であった。(Pro-55とAsn65)。これとは別に、BDNF遺伝子についても検討した。Proeschel et al. (1992)にもとづいてプライマーを作成し、多型性を示すPCR産物を得たが、そのフラグメントサイズはProeschel et al. (1992)の報告とは異なり、210bp前後であった。そこでdirect sequenceとcloning sequenceを行った。その結果、報告されているCAの繰り返し配列の前に、GCの繰り返し配列(n=4-6)が挿入されていた。今後はこれらをさらに確認すると共に、精神分裂病との関連を検討したい。
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