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1996 Fiscal Year Annual Research Report

アポトーシス誘導遺伝子を用いた悪性グリオーマに対するワクチン療法の開発

Research Project

Project/Area Number 07407038
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

浅井 昭雄  東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50231858)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 口野 嘉幸  国立がんセンター研究所, 生物物理部, 部長
桐野 高明  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90126045)
斎藤 延人  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60262002)
藤巻 高光  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80251255)
Keywordsアポトーシス / グリオーマ / カルシニューリン
Research Abstract

当初の研究計画にしたがって、ヒトおよびラットグリオーマ細胞にs-mycおよびc-myc遺伝子を導入して発現させ、アポトーシスを誘導する系においてそのシグナル伝達にcalmodulinあるいはcalcineurinが関与するか否かを確認し、さらに、その分子機序を明らかにすることを本年度の計画目標とした。以下に得られた結果の詳細を記す。calcineurinの阻害剤であるcyclosporin A(CsA)を用いるとこの系におけるアポトーシスが抑制された。また、この際、近年アポトーシス遂行の中心的役割を果たしていると考えられているcysteine proteaseの一つであるCPP32の活性化も抑制された。さらに、CsAはこの系のみならず、他の複数の神経系細胞の異なる複数のアポトーシスの系においても同様にアポトーシス、CPP32の活性化を抑制したが、リンパ球系その他の細胞では無効であった。このことよりCsAのアポトーシス抑制効果が神経系細胞に特異的であることが示唆された。次に、calcineurinの脱リン酸化活性は通常状態のグリオーマ細胞中で、あるレベル存在し、アポトーシスの経過中では殆ど変化しなかった。calcineurinのcDNAをグリオーマ細胞に遺伝子導入したトランスフェクタントでcalcineurinを強制発現させると、CPP32の活性が高くなり、また、CPP32の発現(mRNA)そのものも亢進してくることが明らかとなり、CPP32の転写がcalcineurinにより直接的あるいは間接的に制御されていることが示された。今後さらにこれらの制御機序を明らかにする予定である。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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