1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07407060
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
黒田 敬之 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10013939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 嘉之 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30224554)
宮坂 貴仁 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80181999)
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Keywords | 舌 / オトガイ舌筋 / 単一運動単位 / 呼吸 / 反射 / 上気道 / 睡眠呼吸障害 / Cervical Headgear |
Research Abstract |
当初の研究計画にしたがって、実験を行いデータを収集・解析し、これまでに以下の地検を得た。 A)オトガイ舌筋単一運動単位は安静呼吸時の発火パタンから吸息相・呼息相のいずれにも発火するtonic unitと吸息相にのみ発火するphasic unitに分類された。両者とも発火頻度は頭部の後屈に伴い増加し、前屈に伴い減少した。現在、走行の違いによる活動パタンの差異および上気道に対する表面麻酔の効果についての検索を行っている。 B)側頭筋および咬筋への電気刺激に対する閾値から外舌筋の反射性筋活動誘発に閉口筋筋紡鐘が関与していることが示唆された。現在、側頭筋および咬筋への振動刺激に対する外舌筋の反射性筋活動誘発の時間的・空間的関連について検索中である。 C)呼吸相を変えて撮影した側面頭部X線規格写真の解析から舌・舌骨を含めた上気道部の形態計測に際しては呼吸のタイミング考慮する必要があることが示された。これを参考にして現在顎変形症患者の術直前、術後1ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年の時点で縦断的に撮影してデータの収集を行っている。 D)重度のいびきを主訴とする成人男性患者1名に歯科的装置を装着し症状の改善をみた。睡眠呼吸障害の評価に使用するマイクロスリ-プから2チャンネルの筋活動をモニター可能なようにこの装置を現在改良中である。これまでに症状の改善をみた症例および他の症例において、歯科的装置を用いた治療を行った際の上気道の呼吸筋筋活動に関するデータの収集・解析を行う。 E)Cervical Headgear装着により頭頚部諸筋の筋活動に変化を観察した。Cervical Headgearが頭頚部諸筋の筋活動に変化をもたらすことが明らかになったがこの機構に関して、緊張性頚反射・歯根膜入力・気道確保に伴う姿勢変化などの観点から現在検索中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 川元龍夫ら: "開咬を伴う骨格性下顎前突症の術後の顎態変化について" 日本顎変形症学会雑誌. 5. 53-63 (1995)
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[Publications] 天願俊泉ら: "CTの多数埋伏歯相互位置関係把握への応用" 東京矯正歯科学会雑誌. 5. 28-35 (1995)
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[Publications] 岩本昇士ら: "外舌筋活動とX線ビデオの同時記録による舌機能検査" 日本矯正歯科学会雑誌. 55. 64-71 (1996)
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[Publications] 宮坂貴仁: "骨格性下顎前突症の外科的矯正治療後の咀嚼筋活動の変化" 口腔病学会雑誌. 62. 303-324 (1995)
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[Publications] 檜山成寿ら: "Herbst Appliance使用にともなう形態および機能の短期的変化" 日本顎口腔機能学会雑誌. (発表予定). (1996)