1995 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ球機能分子(LFA)を介したT細胞の分化誘導と活性化機序の解析
Project/Area Number |
07407068
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
奥村 康 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 和則 順天堂大学, 医学部, 助手 (60233780)
東 みゆき 順天堂大学, 医学部, 助手 (90255654)
八木田 秀雄 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30182306)
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Keywords | CD80 / CD86 / Th1 / Th2 / 寛容 / アナジー / エイズ |
Research Abstract |
接着分子、各種のリンパ球機能分子の遺伝子単離に加え抗体の作製を通し、リンパ球活性化とその制御機構を明らかにした。 (1)CD80/CD86とCD28を介した免疫応答が抗CD80/CD86モノクローナル抗体投与によっていかに関与しているかを各種モデルマウスを用いた実験系で、IL-2,IL-12,γ-IFN等の産生を示標に明らかにした。SLEのモデルマウスNZBで、抗CD80,抗CD86の投与は発病を抑制するだけでなく、発症後の腎炎の浸食を止める効果があることが判った。 (2)抗CD80/CD86を用いて導入した免疫寛容の詳細な細胞性機序を明らかにした。特にT細胞のアナジーか又いわゆるイグノランスによるものか寛容導入動物のリンパ球のin vitroでの活性化、又in vivoにおける細胞移入の実験を行って明らかにした。抗LFA,抗ICAM-1投与による移植臓器拒絶の抑制機序と異なり、抗CD86/CD80によって誘導された寛容は、応答クローンの減少も見られたが、無反応性のクローンは、in vitroでIL-2を加える反応性が回復するという点からアナジーが誘導されたことが明らかになった。 (3)われわれが世界に先駆けて作製した抗FasL mAbを用いて、末梢血リンパ球における発現調節、及び正常あるいは各種疾患臓器における発現分布をした。そして肝炎等、リンパ球によって障害を受ける臓器等でFas-FasLの相互作用が重要な役割を演じていることを明らかにした。加えて、抗FasLの機序で臓器等を抑制出来ることも明らかにした。又、各種疾患における血清中可溶性Fas及びFasLの変動をELISA法により定量し、臨床パロメーターとの関連を検討し、エイズ、肝炎で可溶性の血中FasLの重要性を明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nakajima,A.,: "Proferential dependence of autoantibody production in murine lupus on CD86 co-stimulatory molecule." Eur. J. Immunol.25. 3060-3069 (1995)
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[Publications] Takazawa,K.,: "CAM-A novel immunosuppressive agant." Transplantation. 59. 1723-1727 (1995)
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[Publications] Seino,K.,: "CD86 (B70/B7-2) on endothelial cells co-stimulates allogeneic CD4^+ T cells." Int. Immunol.,. 7. 1331-1337 (1995)
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[Publications] Tanaka,T.: "Involvement of α1 and α4 integrins in gut mucosal injury of graft-versus-host disease." Int. Immunol.,. 7. 1183-1189 (1995)
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[Publications] Kayagaki,N.: "Metalloproteinase-mediated release of human Fas ligand." J. Exp. Med.,. 182. 1777-1783 (1995)
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[Publications] Yagita,H.,: "Fas-mediated cytotoxicity-a new immunoregulatory and pathogenic function of Th1 CD4^+ T cells." Immunological Reviews,. 146. 223-239 (1995)