1995 Fiscal Year Annual Research Report
ホヤ幼生における視覚系・脳神経系の分化と情報機能発現の分子メカニズム
Project/Area Number |
07408019
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
津田 基之 姫路工業大学, 理学部, 教授 (60045458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 知志 姫路工業大学, 理学部, 助手 (90244681)
中川 将司 姫路工業大学, 理学部, 助手 (00212085)
岩佐 達郎 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (00133926)
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Keywords | ホヤ幼生 / 脳 / 走光性 / 情報伝達分子 / 視覚機能 / 神経回路網 / 膜電位 / 細胞系譜 |
Research Abstract |
G蛋白質族の配列を参考にして合成したPCRプライマー用いて、ホヤ幼生のcDNAを得て試してみたところG蛋白質のごクラスに相同性を示すDNA断片を得ることができた。そこでこのPCR断片をプローブにしてホヤの初期幼生cDNAライブラリーをスクリーニングしたところ、G蛋白質の全長のシークエンスを得ることが出来た。他のG蛋白質のαサブユニットとの相同性を比べた結果、Gi、Goクラスに相同性があるが、新しいタイプのG蛋白質であることが明らかとなった。またβサブユニットのPCR断片も得ることが出来た。これらのG蛋白質のサブユニットがホヤの発生のどの段階で発現しているかをノーザンブロッティングほうで調べた、βサブユニットは未受精卵から幼生の全ての段階に発現しているが、αサブユニットは64細胞期以降で発現していることが明らかとなった。in situ hybridaizationを行ったところ、ホヤ幼生の尾芽胚の脳で発現していることが明らかとなった。これらの結果は、我々が目的としている脳神経系の研究にとって重要な結果である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Tsuda M.,et al.: "Light induced conformational changes of octopus rhodopsin and activation of multiple G-proteins." Photochem.Photobiol. 61. 103 (1994)
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[Publications] Huang L.et al.: "A resonance Raman study of the C=N configurations of octopus rhodopsin,bathorhodopsin and isorhodopsin." Biochemistry. (in press).
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[Publications] 津田基之: "ものが見えることはどういうことか 視覚初期過程の分子メカニズム" パリティ. 11. 8-15
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[Publications] 津田基之: "生物物理から見た生命像2「生体膜-生命の基本形を形つくるもの」" 吉岡書店, 167 (1996)
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[Publications] 津田基之,岩佐達郎: "新タンパク質応用工学" フジ・テクノシステム, 95 (1996)