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1995 Fiscal Year Annual Research Report

ツォンカパにおける中観哲学の研究

Research Project

Project/Area Number 07451006
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionOtani University

Principal Investigator

白館 戒雲  大谷大学, 文学部, 助教授 (10179062)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新井 慧誉  二松学舎大学, 教授 (20101636)
片野 道雄  大谷大学, 文学部, 教授 (20097819)
Keywords仏教学 / チベット仏教 / ツォンカパ / 中観
Research Abstract

仏教学に対して、現代何が求められているのだろうか。仏教学は、古典文献学の成果を踏まえつつ、人文科学の一分野として、特には、人間の生活の精神的局面に直接関与しうる学問として変貌を要請されている、と筆者らは認識している。仏教の思想を、いま生きる人々に有益なものとするためには、我々は、それをより平易に、かつ十分に客観性をそなえた、すなわち哲学的批判に耐えうることばでもって語るよう努めねばならないであろう。
チベットの仏教は、インドでの仏教の全動向を見定めたうえで、仏教を解釈しうるという歴史的、地理的優位性もあって、仏教の思想を、中国や日本での仏教学の伝統をしばらく離れて、考えようとする者には、きわめて有益な学問対象となっている。しかも、チベットの仏教学は、学問としての現代の仏教学における水準にも決して引けをとらない。あるいは、それ以上の文化的遺産を我々残し、現代においてもその伝統は維持されている。
筆者等の研究課題は、チベットにおける最も優れた学僧とされるツォンカパ(1357-1419)という人物に伝承された仏教理解の解明である。そして今回は、特に、中観思想、すなわち、いかなる存在もそれ独自の実態性をもっていない、そして、実体性なきがゆえに、それが一存在として十全に機能しうると説く仏教思想を研究対象にしている。いまいくつかの文献の和訳作業を並列的に行っているが、近日中には、そのうち『菩提道次第略論』(観の部分)の和訳を刊行できる予定である。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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