1996 Fiscal Year Annual Research Report
文章(text)の理解,記憶,生成に関する認知心理学的研究
Project/Area Number |
07451016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
阿部 純一 北海道大学, 文学部, 教授 (40091409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
邑本 俊亮 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (80212257)
懸田 孝一 北海道大学, 文学部, 助手 (70281764)
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Keywords | 文章 / 理解 / 記憶 / 要約 / 認知過程 |
Research Abstract |
本研究の目的は,文章の要約を生成する過程の心理学解明とモデル化を試みることにあった。今年度は,前年度に引き続き,いくつかの実験を実施した。また,モデル化のための理論的考察を行った。 本年度の研究実績は概略以下のとおりである。 1.文章の要約に関する実験の実施: 文章中のどのような部分あるいはどのような意味内容が"要点"となるのか,その要点の決まり方に関する原理を探る実験を実施した。従来よく研究されている物語文章に加え,説明文章についての実験と考察を新たに進めた。 2.上記1の実験に加えて,要点と要点の結束性に関する考察を進めるために,要約字数に何段階かの制限を設け,その違いによって要旨の流れがどのように変わるかを観察する実験を行った。 3.照応関係の理解に関する実験の実施: 文章が文章として理解されるためには,文章中に存在する照応関係が十全に理解されなければならない。そこで,代名詞などの照応表現の指示対象がどのような原理で特定されるのかを探る実験を行った。 4.文章読解時に心内に構築される意味の心的表象がどのようなものであるか,そしてそれはどのようなアルゴリズムで構築されるのか,また,構築された意味の心的表象がその後どのように変容してくるのか,あるいはまた,要約生成時にはどのように利用されるのか,などの問題についての考察を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 阿部純一: "脳のなかの言語情報処理" 社会情報. 6 (1). 3-36 (1996)
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[Publications] K. Kaketa & J. Abe: "The rate and the span in reading" International Journal of Psychology. 31 (3/4). 87 (1996)
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[Publications] A. Tanigami & J. Abe: "An aphasic's metamemory of retrieving words" International Jounal of Psychology. 31 (3/4). 56 (1996)
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[Publications] K. Saito & J. Abe: "The processing stage that causes errors in Japanese-English translation" International Journal of Psychology. 31 (3/4). 204 (1996)
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[Publications] 谷上亜紀・阿部純一: "漢字想起の自己評価 -失語症患者と健常者の比較-" 心理学研究. 68 (1) (印刷中). (1997)
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[Publications] Muramoto, T: "Text recall and text recognition with and without a title" Japanese Psychological Research. 38. 240-244 (1996)