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1995 Fiscal Year Annual Research Report

マウスの自発活動の遺伝基盤とその学習下の変容過程

Research Project

Project/Area Number 07451017
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

牧野 順四郎  筑波大学, 心理学系, 教授 (60015443)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 富原 一哉  筑波大学, 心理学系, 助手 (00272146)
加藤 克紀  筑波大学, 心理学系, 講師 (50261764)
Keywords近交系マウス / 行動観察 / 逃避・回避学習
Research Abstract

本年度の研究計画は以下の2つであった。すなわち、(1)「自由空間における自発活動の構造の同型性の検討」、および、(2)「回避学習成立初期過程の行動分析」であった。
計画(1)については、実験研究はほぼ終了したものの、ビデオ再生による行動観察が多大な労力と時間を要するために、行なった実験の解析が完了しておらず、残念ながら研究結果の概要をここに記すことができない。この計画の実施と解析の作業は、平成8年度に持ち越されることとなった。これまで、オープンフィールド行動、直線走路とT迷路における自発行動、シャトル箱内の自発活動についての観察を終えた。
計画(2)については、計画した幾つかの実験をほぼ完了した。シャトル回避学習場面での近交系マウスの行動を詳細に観察した結果、電撃に対する生得的な反応傾向が後の回避学習に中心的な役割を果たすことが認められた。すなわち、回避学習場面ではまず電撃に対する逃避学習が必然的に起こる。そこでは重要なのは、近交系マウスが電撃に対して特有の反応型で応ずることであり、その反応型が獲得されることである。さらに、重要なのは、逃避随伴性(その反応型が電撃の終了をもたらす)によって、回避学習下でCS(電撃到来の手がかり)が提示されると、逃避に使用されたこの反応型の出現頻度が増加することである。これは必然的に回避随伴性(CS下で適切反応が起これば、それは電撃到来をやめさせる)にさらられる確率を増加させ、最終的には回避反応として確立する可能性が増す。これが近交系によっては異なる反応型の回避学習が成立する機序である。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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