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1996 Fiscal Year Annual Research Report

家族ケアコストと地域の社会福祉資源に関する家族社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 07451048
Research InstitutionHOKUSEI GAKUEN UNIVERSITY

Principal Investigator

杉岡 直人  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (10113573)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白沢 久一  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (20078950)
忍 博次  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (30078943)
Keywordsインフォーマルケア / 家族ケア / ケアコスト / 社会福祉資源 / 家族規範 / 公的介護保険
Research Abstract

1.家族ケアコストの捉え方
家族ケアは、近年の高齢者世帯の構造をみるかぎり、単身世帯と夫婦のみの割合が大幅に上昇しており、介護の実態調査結果を見ても夫婦間における介護関係が基本となりつつある。こうした動向を前提として、海外ならびに国内文献によってインフォーマルケアと家族ケアとの関連ならびに家族ケアコストの捉え方についてフォーマルケアコストとの関連で整理した。
2.調査の実施概要
(1)自治体及び社会福祉協議会を中心とする地域の社会福祉資源に関する調査の実施。(2)家族ケアコストに関する事例調査は、家族構成や家族関係、収入や職業ならびに介護規範等の主観的変数によっても左右されるものであるが、介護状況の差異や地域の社会福祉資源の配置状況によって大きくコストが異なる。事例には、年金生活者の生活費の推移と介護費用ならびに家族の介護サポートの変化についての回想法による調査事例を取り上げた。(3)家族ケアに関する市民アンケート調査を札幌市民3,000人(40歳以上)を対象とする郵送アンケートを実施した。介護問題への関心の高さを反映してか、郵送調査としてはかなり高い回収率(56,4%)をえた。知見としては、年齢の高い介護経験のある人々の方が、負担可能性を肯定的に捉え、さらに高い介護費用を見積もっていることから、介護経験者が増大するにつれて、介護サービスの購入に対する心理的社会的抵抗が減少し、ある程度負担額についても許容する傾向が高くなると考えられる。しかも介護経験は、自己の要介護不安と結びついており、家族が抱えることになる身体的・経済的な介護負担を意識しているものが約8割いる。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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