1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07451060
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
金田 利子 静岡大学, 教育学部, 教授 (60086006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諏訪 きぬ 鳥取大学, 教育学部, 教授 (70105170)
木下 孝司 静岡大学, 教育学部, 助教授 (10221920)
岩立 志津夫 静岡大学, 教育学部, 助教授 (80137885)
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Keywords | 3歳未満児保育 / 保育の質 / 発達と保育 / 保育アイデンティティ / 活動継続 / かかわる力の発達 / 保育診断 / 測定と評価 |
Research Abstract |
本研究の目的は、3年度をかけて3歳未満児保育の質の測定と評価の方法を明らかにするところにあるが、本年度は、その手始めとして、次のような研究活動を行なった。その中間報告として一定の発展についてのべる。 1.VTRによる観察および保育者・保護者への意識調査の継続 昨年(「3歳未満児の保育の質に関する研究」一般B)までは静岡市4園の0歳児クラスを観察し、並行して保育者・保護者への意識調査を実施してきたが、今年度はこれを1歳児に延ばし継続発展させた。これらは、観察や調査を通して、如何に質を浮かび上がらせることができるかの方法論的検討を行なうものあり、成果の総括はこれからであるが、保育体制とのかかわりから、活動継続の側面から、子どもの発達の姿からそれぞれ分析にあたっているところである。(これらの成果等と関連する報告を1996年度の日本保育学会で行なう予定である。) 2,保育の質の指標から測定へ ◆(1)他団体の作成した関連する指標の検討-厚生科学研究班の園長(所長)によるチェックリスト(1995)。 ◆(2)当研究グループの「保育診断表」(1994)の活用-この表を活用し鳥取市内の1園で継時的に活用。 ◆(3)3歳未満児保育の質の測定尺度を作成ための予備調査の実施-上記(1)の不十分な点を明らかにし、かつ(2)を踏まえて、我々のこれまでの研究(1994)を参考に「保育者の関係、保育のあり方」等6領域から選ばれた84項目を抽出し、ランダムに選んだ静岡県内の保育所約100か園の園長・保育者に「現況」と「重要度」という二つの視点から評価してもらった。収集した回答を現在分析している段階で、分析結果を元にして項目を厳選し、約30項目からなる「3歳未満児保育の質尺度(案)」を作成し、来年度はその妥当性と信頼性を検討する大がかりな調査を実施する計画である。その上でさらに観察研究とのタイアップを図る予定である。
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