1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07451060
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
金田 利子 静岡大学, 教育学部, 教授 (60086006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諏訪 きぬ 鳥取大学, 教育学部, 教授 (70105170)
木下 孝司 静岡大学, 教育学部, 助教授 (10221920)
岩立 志津夫 静岡大学, 教育学部, 教授 (80137885)
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Keywords | 3歳未満児保育 / 保育の質 / 保育の質の向上 / 保育評価 / 保育者 / 自己評価 |
Research Abstract |
今年度の実績は、保育者自身の手による保育評価(自己評価)の方法の試案を作成したこと、およびその妥当性をみるために規模の大きい調査((4))を実施したとこと、そして最終年での測定と評価方法の一般化への見通しを得たことである。具体的状況を以下に示す。 (1)昨年度末(平成8年3月)行なった予備調査(3歳未満児の保育の質の測定と評価に関する調査)の結果の分析を行った。 (2)その結果、まず保育についての保育者の保育評価(自己評価)表では、6領域84項目のものを因子分析の結果、そこから30項目に整理した。 また、子ども同士のかかわる力の発達と保育者の保育方法とのかかわりに関する側面からも、3歳未満児保育の質を評価する方法を開発した。 (3)一方で、本研究の前提となる共同研究の時代(1993、4一般研究B「3最未満児における保育の質に関する研究」)より共同研究者の半数が0歳児クラスから継続して観察してきた3園での同一事例の追跡観察も、縦断的な検討のための資料収集として月1回のペースで継続してきた。 (4)以上の(2)の方法で考案した「保育者自身の手による保育評価表」の妥当性を検討するため、1年間の保育の最充実期である3月(1997)に、共同研究者にかかわりのある5都県の全保育所の20%約800園8000人の保育者を対象に調査を実施した。 以上より、本年は、最終年(来年度)には、(4)の結果を基にした統計的手法とともに、(3)で続けてきた観察や他の個別事例の検討を基に、測定と評価の方法を一般化していける見通しにまで到達することができた。
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Research Products
(1 results)