1995 Fiscal Year Annual Research Report
教育実践研究に関する情報の解析〜特に学校週5日制に対応する教育課程編成上の工夫
Project/Area Number |
07451069
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
斉藤 道子 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 室長 (40162234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村瀬 康一郎 岐阜大学, 教育学部・カリキュラム開発研究センター, 助教授 (80150027)
有元 秀文 国立教育研究所, 教科教育研究部, 室長 (40241228)
山田 兼尚 国立教育研究所, 教育指導研究部, 部長 (40000070)
澤田 利夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 部長 (40000062)
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Keywords | 教育実践情報 / 教育実践研究 / 教育課程 / 学校週5日制 / 教科内容の精選 / 学家地連携 / 学校行事 / 総合学習 |
Research Abstract |
本年度は、全国的な傾向がつかめる網羅性の高い2つのデータベース「教育実践研究報告データベース」(1990〜94年度6,516論文)「学校における教育実践研究主題データベース」(1991〜94年度41,308研究主題)から学校週5日制に関する実践研究論文(58論文)および実践校の研究主題(720主題)を解析し、学校週5日制が当面している教育課題について考察をおこなった。 本年度の研究としては、 1.データベースを拡充すると同時に、過去5年間の実践情報についてつぎの点に力点を置いて綿密な解析をし、実態を明らかにした。 (1)教科内容の精選(2)学家地連携(3)個に応じた学習指導(4)特別活動(学校行事)(5)合科・総合学習(6)指導方法の改善(ティームティーチング/コンピユ-タの活用) 2.つぎのような新たな知見が得られた。 (1)学校・地域・家庭の連携が子供の主体的学習活動を促進している。 (2)学校における学習と家庭・地域社会での学びとの相関を踏まえた授業の工夫がなされている。 (3)生徒児童の学習形態、体験的学習、問題解決学習、ティームチィーチング、教育機器(パソコン、ワープロなど)、地域求める学習などの工夫改善がおこなわれている。 (4)学校教育の生涯学習体系の移行の観点から「学び続ける意欲・態度の育成」について研究が増えてきている。 (5)教科内容の精選とともに、合科・総合学習の実践拡大の傾向がみられる。 3.上記の「学校における教育実践研究主題データベース」に収録されている学校週5日制に関する実践をおこなっている720校に対して、学校経営上の工夫、授業時数確保の実態、教育内容の精選、特に合科・総合学習、指導方法の改善、特別活動等について調査研究をおこなうために調査票を作成した。 4.教育実践研究情報についての解析システムとして、統計的な情報処理プログラムを開発した。今後は質的な解析システムの開発を目指して研究をすすめる。
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