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1996 Fiscal Year Annual Research Report

平安朝和歌の語彙論的研究

Research Project

Project/Area Number 07451091
Research InstitutionOsakaShoinWeman'sUniversity

Principal Investigator

西端 幸雄  大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (30105225)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安田 純生  大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (80198449)
西木 忠一  大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (60098035)
Keywords和歌語彙 / 勅撰集 / 私家集 / 歌合 / 平安時代
Research Abstract

平成8年度には、昨年度整備したデータをもとに、下記の点を明らかにしようとした。
共時的な視点からの研究としては、
1.作品の各分野<勅撰集・私家集・歌合等>における、和歌語彙の特色を明らかにする。(西端・安田)
2.これまでの和歌文学の面からの研究成果を援用することにより、作品の分野毎の和歌語彙の特色が何によってもたらせれるものなのかを明らかにする。(西端・安田)
通時的な視点からの研究としては、
1.作品の成立時期に注目し、平安時代<前期・中期・後期>の各時期における、和歌語彙の特色を明らかにする。(西端・安田)
2.平安時代400年間の中での和歌語彙の転換点を明らかにするとともに、その変遷が、各時期の歌壇の動向とどのように関わっているのかを明らかにする。(西端・安田)
3.各時期の和歌集が同時期の散文作品の影響を受けたり、影響を与えたりしているかどうかを明らかにする。特に、歌物語や『源氏物語』成立以前と以後とでの違いには注目したい。(西端・西木)
特に、共時的視点1(各分野における特色)については、総体的に大きな特色の違いは現れなかったが、勅撰集や歌合においては使用語彙の性格がある程度安定しているのに対して、私家集においては各歌集毎に使用語彙の性格の違いが現れた。また、通時的視点1(各時期における特色)については、私家集において、前期から後期に掛けて、名詞語彙が徐々に微増し、動詞語彙が微減していることがわかった。これは、人事を和歌に詠み込むことより、自然の景物の美しさを和歌に詠み込もうとした当時の和歌の流れを如実に表しているのではないかと思われる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 西端幸雄: "『會〓好忠全釈』を読む" 樟蔭国文学. 33. 93-104 (1996)

  • [Publications] 西端幸雄: "平安時代私家集語彙の研究" 当科研報告書「平安朝和歌の語彙論的研究』. 1-50 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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