1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07451097
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
長原 幸雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10106297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
バウチャー ウェンディ・ 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (90265570)
鈴木 猛 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00187741)
河野 継代 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60153483)
八木 孝夫 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70119527)
児馬 修 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10110595)
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Keywords | 構文 / 下位構文 / 関係節 / There構文 / 比較構文 / 焦点化構文 / 分裂文 |
Research Abstract |
各分担構文の記述的研究を最大限詳細かつ網羅的にするという方針の下、本年度はまず、言語事実の調査のためのコンピュータ・コーパスの拡充・整備に力を注いだ。Gutenberg Archivesのデータベースを新たに入手し、Helsinki Corpusについては、検索に適した1行1文形式への転換を完了した。また、日本語コーパスについても1985年から1991年までの朝日新聞社説および天声人語を1行1文形式へ転換した。 この基礎に基づき、各分担者とも、現在主として現代英語についての言語資料の収集、整理、分析を進めている段階であるが、本研究は下位構文に関する通時的および類型論的研究をも目標としており、この方面でも部分的に進展がある。本年度の進展を以下に略述する。長原は、way等に付く補部的関係節の初期近代英語以降の発達について明らかにしつつある。八木は、焦点化辞evenとの比較で、日本語の「さえ/すら」の作用域等の特徴について調査を進めている。鈴木は、unaccusativityが単に語彙的性質としてではなく、他の文構成要素(tense/aspect等)との合成的関係においても捉えられるべきであることを明らかにしつつある。Bowcherは、sports commentariesに関する資料収集をほぼ終え、音声的分析に着手した。児馬、河野はそれぞの担当構文の資料の収集、整理を行なっている段階である。 予定より若干遅れ気味であるが、全体としては、当初計画に従い、ほぼ順調に進捗している。資料の収集、分析に当たっては、コンピュータ・コーパスがまだ一部検索に適した形になっていない、日本語資料の種類と規模がまだ不十分である、等の問題があり、これらについては来年度以降も引き続き対処する方針である。
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[Publications] 鈴木猛: "Minimality of Case-Marking and Markedness." Minimalist Approaches to Syntax and Morphology edited by Sung-Hyuk Park et al.263-381 (1995)
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[Publications] 鈴木猛: "Minimality of Case and Split Ergatirity." 言語教育研究(神田外語大学). 6. 21-33 (1995)
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[Publications] Wendy L.Bowcher(Patricia Galienと共著): "Toward a broader view of anthenticity in the language classroom:a discussion paper" Bringing About Change in Language Education edited by D.Nunan,R.Berry & V.Berry. 103-119 (1995)
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[Publications] 児馬修,他4名: "英語の歴史(松波有編)" 大修館書店, 188 (1995)