1995 Fiscal Year Annual Research Report
再統一ドイツと国民的自己像の再編--言説分析的基礎研究
Project/Area Number |
07451101
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
新井 皓士 一橋大学, 経済学部, 教授 (60022117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 哲司 一橋大学, 法学部, 助教授 (90170026)
三瓶 裕文 一橋大学, 商学部, 教授 (40127402)
田邊 秀樹 一橋大学, 法学部, 教授 (80012532)
古澤 ゆう子 一橋大学, 経済学部, 教授 (00173534)
諏訪 功 一橋大学, 社会学部, 教授 (30017628)
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Keywords | ドイツ / マス・メディア / 国民的自己像 / テキスト・データベース / 言説分析 |
Research Abstract |
本年度はまず資料の調査収集と整理を体系的に行ない、次年度以降の研究のための基礎的データを作成することを主たる目標とした。まずデータの整備のために、ドイツのマス・メディアを代表する日刊新聞や週刊紙誌、そして比較のために参照したスイスのドイツ語新聞の記事らドイツの国民的自己像にかかわるものを抽出し分析することから着手した。このデータ分析の作業には参加者全員が当たった。研究全体の目標達成のためには、大量の情報の迅速かつ統一的な処理が不可欠であるため、新聞・雑誌のうち“Frankfurter Allgemeine",“Der Spiegel",“Neue Zurcher Zeitung"については機械可読化された資料があるので、これを利用した。その他についてはパーソナル・コンピュータにスキャナーを接続し、OCRによるデータ入力を行い、これら資料は主として8年度以降の個別研究のため、データベースとして各分担者に配分され整理を行っている。 別に月一回程度の全員による研究会を行い、資料収集の迅速化、データ蓄積の合理化、分類・検察手法の改善などについて、検討を行なうとともに、これまで得られた資料の分析結果の検討、ドイツの自己像の類型を抽出するための理論の討議を行った。我が国でのコンピュータ上でドイツ語の使用には一定の困難が伴うが、データ形式は、フィルタにより形式変更の容易なASCIIテキストに基づいた方式をとることとした。この方式により将来的にはデータベースをホスト上で管理しLANによる共同利用の形態を取ることを考慮している。分類方法はなお検討課題を残しているが、検索手法については、テキストファイル上でプログラムを利用する方法が確立することができた。以上のような問題点を解決してきたことで、基礎的データの作成という本年度の目的達成のために充分な条件を整えることができた。
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[Publications] 新井 皓士: "中世より近代への変革期における女性像" 一橋大学研究年報「人文科学研究」. 33. 4-15 (1996)
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[Publications] 新井 皓士: "『連邦主義者』の著者問題と計量言語学の諸方法" 一橋論叢. 115-3(通巻665). 14-29 (1996)
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[Publications] 諏訪 功: "um nicht gusagenとwenn nicht gdr-KouzessionかSteigerungか" 言語文化. 32. 125-132 (1995)
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[Publications] 諏訪 功: "ことばの連合関係-漱石とハイネを例に-" 一橋論叢. 115. 577-589 (1996)
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[Publications] 古澤 ゆう子: "モデルネの延長としてのポストモデルネ" 一橋論叢. 115巻3号. 30-39 (1996)
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[Publications] 古澤 ゆう子: "生と死と再生の円環に見るガイアと魔女とアニマ-古代近代現代の女性的なるもの" ペディラヴィウム. 41号. 1-14 (1995)
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[Publications] 古澤 ゆう子: "テオクリトスの牧歌における恋の癒し" エ-ゲ会学会誌. 9. 1-18 (1995)
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[Publications] 田辺 秀樹: "ウテ・レンパーのドイツ・シャンソン" アンダンテ. 12. 15-17 (1995)
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[Publications] 田辺 秀樹: "外国人歌手の歌うドイツ・リ-ト" アンダンテ. 13. 15-17 (1995)
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[Publications] 田辺 秀樹: "シューベルトの『美しき水車小屋の娘』" アンダンテ. 14. 15-17 (1995)
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[Publications] 田辺 秀樹: "男性原理から女性原理へ-R・シュトラウスの交響詩とオペラ" シンフォニ-. 423. 6-7 (1996)
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[Publications] 清水 朗: "中高ドイツ語構文“beginner+Inf."について" 一橋論叢. 1996年3月号. 637-651 (1996)
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[Publications] 清水 朗: "ドイツ語の歴史的「格」研究(文献解題)" エネルゲイア. 21. 74-78 (1995)
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[Publications] 尾方 一郎: "『ファウストゥス博士』の母たち-あるいは閉ざされた世界について" 詩・言語. 49. 39-55 (1995)
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[Publications] 尾方 一郎: "モンタージュとパロディートーマス・マンの「真面目な冗談」について" 一橋論叢. 115-3. 76-91 (1996)
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[Publications] 田辺 秀樹: "モ-ツァルト,16の窓" 小学館, 270 (1995)
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[Publications] 田辺秀樹ほか: "オペラの発見" 立風書房, 250 (1995)
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[Publications] 田辺 秀樹: "モ-ツァルト,16の窓" 小学館, 270 (1995)
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[Publications] 田辺秀樹ほか: "オペラの発見" 立風書房, 250 (1995)
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[Publications] 飯嶋一泰・清水朗: "独検合格らくらく30日(4級編)" 郁文堂(印刷中), 115 (1996)
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[Publications] 清水朗・飯嶋一泰: "独検合格らくらく30日(3級編)" 郁文堂(印刷中), 115 (1996)