1997 Fiscal Year Annual Research Report
再統一ドイツと国民的自己像の再編-言説分析的基礎研究
Project/Area Number |
07451101
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
新井 皓士 一橋大学, 言語社会研究科, 教授 (60022117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 哲司 一橋大学, 社会学部, 助教授 (90170026)
三瓶 裕文 一橋大学, 法学部, 教授 (40127402)
田邊 秀樹 一橋大学, 言語社会研究科, 教授 (80012532)
古澤 ゆう子 一橋大学, 言語社会研究科, 教授 (00173534)
諏訪 功 一橋大学, 言語社会研究科, 教授 (30017628)
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Keywords | ドイツ / マス・メディア / 国民的自己像 / テキスト・データーベース / 言説分析 |
Research Abstract |
本年度は研究計画の最終年度に当たるため,研究分担者は各自の分担領域に関する資料分析を継続しつつ,成果の公表方法等について検討を重ねた。その結果,ドイツ再統一後の国民的自己像に焦点を絞った現代マス・メディアの言説分析は,計画と実際の資料の入手(新聞等の発注,購読)分析開始にタイムラグがあった為,領域により現時点では未だ分析評価が充分とはいえない。又EU統合に関する情報も含めインターネット等を介して刻々と当初見通し枠を越える情報資料も集積しつつあるため,分担領域の一部に関してはなお暫く検証期間をおいて,慎重な分析研究のうえ成果を公にする。一方,現時点において公表しても差し支えないものは研究実績として速やかに公にする,という結論に至った。従って現在準備中の研究成果報告書には以下の7編の論文が含まれることとなった。 1.Idee bei Platon und Benjamin(p.1-8) 2.Benjamins Blick auf Nietsches Dionysik(p.9-14) 3.The German Reunification.Will it give Rise to a Great Power Again?(p.19-32) 4.Die Einstellungen deutscher Autoren zur Wiedervereinigung(p.33-48) 5.中高ドイツ語構文"beginnen + inf."について(p.49-62) 6.ドイツ語スペルチェックについて(2)--考察と手法の改良(p.63-70) 7.グリューフィウスの「祖国の涙」とリサ詩集(p.71-106) なお,爾後の成果報告は費用も考慮し極力インターネットを利用する予定である。
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Research Products
(18 results)
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[Publications] Suwa,Isao: "Zur Linguistik des Witzes-Bemerkungen zum Begrift "rapports associatifs"bei Saussure" Sprache,Literature und Kommunikation im Kulturellen Wandel. 217-225 (1997)
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[Publications] 諏訪 功: "ローベルト・ヒンダーリング/ルートヴィヒ・M・アイヒンガー共編「中央ヨーロッパ少数言語ハンドブック」" 言語文化. 34. 121-125 (1997)
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[Publications] 新井 皓士: "「人麿歌集」と「ヘンリー六世」第三部の帰属問題-多変量解析の計量言語学的応用の試み" 一橋論叢. 118.3. 1-19 (1998)
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[Publications] 田辺秀樹: "ワーグナーの3つのロマンティック・オペラ" グランド・オペラ. 14. 34-36 (1997)
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[Publications] 田辺 秀樹: "屈折した愛の形(ワーグナー・パロディー論)" 二期会オペラ・プログラム. 50-53 (1996)
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[Publications] 田辺 秀樹: "シェイクスピアから生まれた音楽" 藤沢市芸術文化振興財団オペラプログラム. 40-43 (1995)
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[Publications] 田辺秀樹: "シラ-の作品によるオペラ" 愛知県立芸術オペラプログラム. 26-29 (1998)
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[Publications] 田辺 秀樹: "カバレットの音楽" レコード芸術. 1997 5. 50-53 (1997)
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[Publications] 田辺秀樹: "シューベルトの「白鳥の歌」" アンダンテ. 22. 15-17 (1998)
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[Publications] 古澤ゆう子: "プラトーンのイデアとベンヤミンのイデ-" ペディラヴィウム. 45. 1-10 (1997)
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[Publications] Rainer Habermeier: "Derneue und der alte Polytheismus" Hitotsubashi Journal of Arts and Sciences. 36. 23-48 (1995)
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[Publications] Rainer Habermeier: "Uber den Niedergang des Geniekultus" ドイツ文学. 96. 66-74 (1996)
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[Publications] Rainer Habermeier: "若きベンヤミンの歴史神学" 一橋論叢. 115. 668-688 (1996)
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[Publications] Rainer Habermeier: "Skepsis und Dialektik" Hitotsubashi Journal of Arts and Sciences. 38. 23-44 (1997)
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[Publications] Hirofumi Mikame: "Zum Demonstrativartikel dieser als Signal der subjektiven Einstellungen des Sprechers zum Referenten" Sprache,Literatur und Kommunikation imKulturellen Wandel. 155-178 (1997)
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[Publications] 清水 朗: "中高ドイツ語構文“beginnen+inf."のいくつかの局面" 一橋論叢. 117.9. 487-502 (1997)
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[Publications] 尾方 一郎: "コトバというメディアー『詐欺師フェーリックス・クルルの告白』の書き手の自己愛について" 1997年度文部省科学研究費研究報告書(東京大学文学部). 印刷中. (1998)
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[Publications] W.ベンヤミン(著)久保哲司(共訳): "ベンヤミン・コレクション3" 筑摩書房, 675 (1997)