1995 Fiscal Year Annual Research Report
18-19世紀ロシア小説の文体の計量的・総合的比較研究
Project/Area Number |
07451103
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
栗原 成郎 北海道大学, 文学部, 教授 (70012359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦井 康男 福井大学, 教育学部, 助教授 (70115294)
松田 潤 北海道大学, スラブ研究センター, 助手 (20109408)
望月 哲男 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90166330)
安藤 厚 北海道大学, 文学部, 教授 (20012510)
灰谷 慶三 北海道大学, 文学部, 教授 (40012398)
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Keywords | ロシア語データ処理 / ロシア語形態生成 / ドストエフスキー / ラジシチェフ / プ-シキン / カラムジン |
Research Abstract |
(1)データ処理システムの整備 ロシア文字の光学的読み取り(OCR)とスペルチェックによるテキストデータベースの作成(DOS-V機上)、ロシア語形態生成プログラムを利用したデータベースの作成(NEC機上)、出力結果の印刷(MAC機上)のためのハードウェア、ソフトウェアを整備し、福井大と北大でほぼ同等の環境で作業が進められるようになった。 (2)テキストデータの整備 ヨーロッパ人文大学(ミンスク、ベロル-シ)レナンスキー教授提供の電子データを点検・修正して、ドストエフスキー『白痴』『悪霊』のテキストデータベースが完成した。 (3)ロシア語辞書データベースの整備 浦井の作成したカラムジンのデータによる語辞書に、新たにラジシチェフ、プ-シキンのデータを組み入れるための準備作業がほぼ完了した。 (4)ロシア語テキストデータの収集 インターネット上でロシア語テキストデータ公開の仕事を精力的に進めているインディアナ大学G.フォーラー氏の協力を得て、ロシア文学作品のテキストデータを相当数収集できた。 (5)研究成果の発表 第9回国際ドストエフスキー・シンポジウム(30.7-6.8.1995、ガミング、オーストリア、安藤、望月が発表)、1995年度(第45回)日本ロシア文学会研究発表会(13-14.9.1995、北大文学部、浦井が発表)での研究発表により、国内外で本研究について認知・評価が進んだ。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 安藤厚: "ドストエフスキー『罪と罰』コンコーダンスについて" SLAVISTIKA. 11. 197-201 (1995)
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[Publications] АНДО,Ацуси: "лекcичеcкие и cтилиcтичеcкие оcобенноcти《Преcтупления и наказания》" Slavic Research Center Occasional Papers. 59. 31-36 (1995)
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[Publications] MOTИДЗУKИ,Tэцyо: "Tема казyиcтики в романе《Братья Kapaмaзовы》" Slavic Research Center Occasional Papers. 59. 18-24 (1995)
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[Publications] 浦井康男: "ロシア語OCRの現状と可能性" ユーラシア研究. 9. 29-35 (1995)
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[Publications] 浦井康男: "インターネット上の露文コーパスとその利用" NETWORK(福井大学情報処理センターニュース). 9-1. 21-34 (1995)
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[Publications] 浦井康男: "ロシア語の形態生成とProlog系(III)-入力と出力" 福井大学教育学部紀要 第I部 人文科学(外国語・外国文学編). 50. 1-26 (1995)