1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07452001
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
六本 佳平 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (70009827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 一郎 北海道大学, 法学部, 助教授 (00233510)
太田 勝造 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助教授 (40152136)
柏木 昇 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (20251431)
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Keywords | 司法統計 / 法文化 / 比較分析 |
Research Abstract |
以前に作成した司法統計データベースに1990ないし94年度のデータを外注により追加入力し、同時に、容量の大きいウインドウズ95のソフトで、多数の司法統計表の経年的一括分析のため、数十年の間に生じた表の形式の変化を各表ごとに整えるなど、膨大な準備作業を行った。これによるデータ分析の結果は、今年度中には出すに至っていない。 他方、司法統計の比較分析の理論面について、事実上の研究協力相手であるドイツのヴォルシュレーガー教授が、東京で開かれた国際・法社会学会参加のために来日され、司法統計の比較分析によって日本の法文化的特性が有力な説明因子であることを再確認する新たな論文を発表されたので、会議後それをめぐって同教授を交えて意見交換を行った。また、そのさい、日独双方のより詳細な司法統計データを相互に利用するための具体的な方法について打ち合わせを行った。また、日本の法文化の特徴と、それが法使用行動のどのような面に表れるかについても討論した。 また、日本の法文化をめぐる比較的研究の方法論上の諸問題についての論文を上記学会で発表した。今年度は、データ処理の技術的な準備作業ができたことと、理論面で、欧米諸国との統計的な比較分析の有効性が確認されたことが収穫であった。
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