1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07452006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
栗田 隆 関西大学, 法学部, 教授 (40121884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 徹 関西大学, 法学部, 教授 (40189634)
加藤 敏幸 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (70268324)
野一色 勲 阪南大学, 経済学部, 教授 (70268481)
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Keywords | 知的財産権 / 著作権 / Web / インターネット / 特許権 / コンピュータウイルス / トレードシ-クレット |
Research Abstract |
平成8年度は、研究会を4回開き、研究分担者が次のようなテーマで報告し、意見交換により研究を進展させた。「特許権は専用権か排他権か」(野一色)、「Web出版における著作物の利用)(栗田)、「ネットワーク不正使用」(加藤)、「英国におけるトレードシ-クレットと従業員の競業避止業務」(早川)。 研究成果の公表も順調に進んでいる。すなわち、栗田が「著作権に対する強制執行」の論説を発表した。また、Web上でクリップアートをフリーウェアとして提供して著作権問題の実体験を深めるとともに、「有線送信としてのWeb出版」、「著作権法から見たHTTPとFTP」を新たに発表した(http://www.hk.kansai-u.ac.jp/kurita/に掲載されている)。また、1996年10月3日の大阪大学での研究会で栗田が「Webページによる権利侵害と通信設備設置者の責任--インターネットプロバイダーと大学について--」を報告した。著作権法を一般の方に理解してもらうために、著作権法のコンメンタールのページを製作することにし、現在、著作権登録の条を中心にして作業が進行中である。このコンメンタールに判例を取り入れ、イラストで事実関係をわかりやすく図解することにした。図解のページは、まだ未公表であるが、作成作業は順調に進んでいる。 これまでの2年間の研究成果の取りまとめとして、6月頃に1冊の本を出版する予定で、現在、メンバーが原稿を作成しており、加藤からは「コンピュータウイルスの処罰について」の原稿が提出され、栗田は「著作権に対する強制執行--比較法的考察」を提出した。
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[Publications] 栗田隆: "著作権に対する強制執行(1)" 金融法務事情. 1459号. 15-20 (1996)
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[Publications] 栗田隆: "著作権に対する強制執行(2)" 金融法務事情. 1461号. 38-44 (1996)
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[Publications] 栗田隆: "著作権に対する強制執行(3・完)" 金融法務事情. 1463号. 25-28 (1996)
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[Publications] 栗田隆: "Webページによる権利侵害と通信設備設置者の責任" 大阪大学大型計算機センターニュース. 102号. 43-51 (1996)