1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07454047
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
折戸 周治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10092173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 哲也 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (50222394)
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Keywords | 大気ニュートリノ / 超伝導スペクトロメータ / エアロジェルチェレンコフカウンタ / 一次宇宙線陽子スペクトラム |
Research Abstract |
1.平成7年度に引続き、気球搭載型超伝導スペクトロメータの粒子識別能力の向上のため、シリカエアロジェルチェレンコフカウンタの開発を進め、搭載用実機の設計・製作を行った。さらに高エネルギー物理学研究所のテストビームを用いてこの搭載器の性能を評価した。 2.平成8年度の気球実験は気球本体のトラブルによって観測に至らず中止せざるを得なかったが、平成7年度の気球実験において収集されたデータの解析を進め、一次宇宙線陽子、ヘリウムのエネルギースペクトラムおよび絶対流束を0.4〜100GeVの運動エネルギー領域で10%以下の精度で求めた。 3.平成7年度冬に文部省高エネルギー物理学研究所で行われた地表レベルのμ^+/μ^-粒子エネルギースペクトラム・絶対流束の観測に引続き、平成8年度夏に高磁気緯度での地表レベルμ^+/μ^-粒子スペクトラム・流束の観測をカナダ国マニトバ州で行った。現在データの解析を進めている。 4.一次宇宙粒子線と大気との相互作用をシミュレーションする計算機コードの整備を進めた。また計算に必要な地表でのμ^+/μ^-粒子の観測時の気圧、地表から高空までの大気の温度分布などの情報を収集し、各種大気ニュートリノの絶対流束の決定の準備を進めている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.Anraku: "Status and Result from BESS" Adv.Space Res.17・9. 101-110 (1996)
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[Publications] S.Orito: "The First Result from BESS" Nucl.Phys.(Proc.Suppl.). B43. 237-240 (1995)
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[Publications] M.Nozaki: "Performance of BESS detector" Proc.24th Intl.Cosmic Ray Conf.3. 579-582 (1995)
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[Publications] E.S.Seo: "Measurement of Cosmic Ray H & He Spectra in a Balloon Borne Experiment with a Super conducting Solenoid Spectrum" Proc.24th Intl.Cosmic Ray Conf.2. 648-651 (1995)
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[Publications] A.Yamamoto: "Proceedings of 6th Workshop on Balloon-Borne Experiment with a Super conducting Magnet Spectrometer" KEK-Proceedings. 96-9. (1996)