1996 Fiscal Year Annual Research Report
けい酸塩鉱物の相転移における異常熱容量と結晶構造変化
Project/Area Number |
07454133
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
溝田 忠人 山口大学, 工学部, 教授 (10018666)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 則昭 山口大学, 工学部, 助教授 (00164369)
|
Keywords | ゼオライト / ヒート・ポンプ / ルミネッセンス / イオン伝導 / 蛍光材料 |
Research Abstract |
1.合成したNa-A型ゼオライトを種々の陽イオンで交換(Na,K,Ca,Co,Ni)し,160℃までの温度で脱水し,断熱型熱量計の中で水蒸気水和させたときの,水和熱測定を行った.また,リ-トベルト法により粉末X線回折データから結晶構造解析を行った.陽イオン交換による構造変化は,幾つかの置換体で,電子密度分布図形の差として把握できた. 2.蛍光材料Zn_2SiO_4を乾式1440℃付近で合成し,0.3mmの単結晶を得て,構造の精密解析を実行中である.Si-Znの置換が幾分見られる結果を得た.この構造は狭いトンネル構造で,ある種の原子置換により,イオン伝導体の誘導を考慮中である.また,このような高温で単結晶が合成されるとレーザー素子などへの応用も考えられるので,大きな結晶の合成を席外集中加熱炉を用いて検討中である. 3.本研究の初年度に導入したDSCを用いてCu-Bi-SおよびAg-Bi-S系のイオン伝導体の熱的研究の一環として、電気伝導,結晶構造の研究を行っている.まず,Cu_3BiS_3の単結晶の合成を試み,X線単結晶法に耐える大きさ(0.2mm)の結晶を合成した.またAgBi_3S_5は0.3mm程度の自形結晶の合成に成功し,構造の精密化を行っている.
|
Research Products
(1 results)