1995 Fiscal Year Annual Research Report
酵母を用いた静止期(Go期)移行の遺伝生化学的研究
Project/Area Number |
07454217
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大隅 良典 東京大学, 教養学部, 助教授 (30114416)
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Keywords | 酵母 / 栄養飢餓 / 自食作用 / Go期 / apg変異 |
Research Abstract |
本研究課題の採択が、11月になされたため本年度の成果は以下のように限られたものとなった。 1.液胞膜アルカリ性ホスファターゼを細胞質に発現させた細胞を用いて、自食作用の簡便且つ感度の良い検出法を確立した。細胞を破砕することなくpermeablixe細胞のホスファターゼ活性を測定することで多数の試料を計測することが出来る。これに基づき種々の栄養飢餓条件下の自食作用の信仰をモニターする事が可能となった。 2.これまでに得られた14個の自食作用不能変異株(apg1-15)のうち12個のクローニングを完了し、新たに3個の新規の遺伝子(APG4,APG7,APG8)を同定した。遺伝子破壊の結果はいずれも栄養増殖には、必須ではないが、自食作用の誘導に必要であることが明らかとなった。 3.栄養培地中でも自食作用をする変異株(CSC)の相補を指標としてCVC2遺伝子を単離しその構造解析を完了した。 4.細胞増殖を停止するにもかかわらず自食作用を誘導しないウラシル飢餓条件下には、細胞がその生存率を速やかに低下する事が明らかになった。
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