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1995 Fiscal Year Annual Research Report

哺乳類における下垂体ホルモン分泌能の単一細胞レベルでの解析

Research Project

Project/Area Number 07454224
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

川本 恵一  富山大学, 理学部, 助教授 (10192006)

Keywords下垂体 / プロラクチン / 成長ホルモン / ラット
Research Abstract

1.ラット下垂体プロラクチン(PRL)産生細胞と好銀性核小体形成部位(AgNORs)との関係
ラットへのエストロゲン処理やドーパミン作動薬による結果から、PRL産生細胞のAgNORsの数やそのサイズの変化がPRL産生細胞からの分泌能の目標となることを明らかにした(論文投稿中)。
2.ヒト成長ホルモン(GH)産生下垂体腫瘍細胞のホルモン分泌転換能
ヒトGH産生細胞をエストロゲン存在で培養し、細胞免疫ブロット法の1変法(サンドイッチ法)で分泌されるホルモンを検出した。単一細胞レベルでの解析により、エストロゲン存在下で一部のGH産生細胞はRPLを分泌するようになった。このことは一部のGH産生細胞がPRL産生細胞への転換能をもつことを示唆する(論文投稿中)。
3.ラット下垂体PRL産生細胞に対するトランスフォーミング増殖因子β-1(TGFβ-1)の効果
TGFβ-1はPRL産生細胞の増殖を抑制し、PRL分泌も低下させた。このPRL分泌低下は増殖抑制の結果ではなく、C-Kinase系を介して分泌を抑制させる結果であることが明らかになった。さらに単一細胞レベルで解析した所、上記の仮説を支持し、さらに分泌抑制に対する感受性はエストロゲン処理によって低下することも明らかにした。この感受性の低下もC-Kinase系の変化によるものであることが判明した(論文投稿準備中)。
4.グルココルチコイド(Glu)によるラット下垂体GH及びPRL産生細胞の成熟に対する関与
未熟ラットの副腎を摘出すると、GH産生細胞の成熟は抑制され、逆にPRL産生細胞の成熟は促進された。このラットにGluを補充すると、これらの現象はなくなった。以上の結果から、副腎で合成されるGluはPRL産生細胞の成熟に対し促進的に、GH産生細胞の成熟に対し抑制的に作用することが明らかとなった。さらに形態的ばかりでなく、機能的な面(視床下部ホルモンに対する反応性)からも検討する必要がある。(研究継続中)。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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