1996 Fiscal Year Annual Research Report
早期前立腺癌診断のための前立腺触診用プローブの開発
Project/Area Number |
07455100
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長南 征二 東北大学, 工学部, 教授 (20005424)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 裕 東北大学, 医学部, 助手 (00227331)
江 鐘偉 東北大学, 工学部, 助教授 (60225357)
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Keywords | 前立腺触診用プローブ / 高分子圧電フィルム(PVDF) / 2層型センサ / 柔軟センサ / 生態硬さ測定 |
Research Abstract |
前立腺癌および肥大症の判断は,医師の示指を肛門より挿入して行う直腸内触診法に,超音波探触子を用いた超音波断層法を併用して行うのが一般的である.しかしながら触診は曖昧な人間の指感覚に依存するため,診断の結果は医師の経験に大きく影響される.このため,より客観的に診断結果が得られる測定方法の開発が求められてきた.ポリフッ化ビニリディン(PVDF)フィルムは,圧力パルスに対する応答が人間の皮膚の感覚受容器の一つであるパッシ-ニ小体の応答によく似ていることが知られている.最近,PVDFと他の柔軟材を層状に組み合わせたセンサを試作し様々な接触実験を行った.その結果,柔らかい対象物またはしこり状の異物が含まれた対象物に本センサを押し当てることで,対象物の硬さや異物の存在を特定できることを確認した. 本研究では,人間の示指に代わり柔らかさを判別できる触診センサの開発を行うものである.始めに,2枚のPVDFフィルムとゴム材を層状に組み合わせたセンサ,およびセンサを正弦波駆動するシステムを製作し,センサの構造を様々に変化させて対象物の押しつけ実験を行い,最適なセンサ形状を求める.さらに得られた結果をもとに示指に装着するタイプのセンサを製作し,対象物の硬さを判別するためのデータ処理法について実験により検討し、さらに本センサを臨床実験に応用した.得られた結果より,センサ表面に突起をもうけ,センサ内に曲げ変形を生じさせることで表面のPVDFフィルムと内部のPVDFフィルムの出力比のみから対象物の硬さの判別を行うことができることが分かった.また,臨床実験により,本センサの硬さ識別能力を確認することができた。
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[Publications] 江鐘偉,長南征二,棚橋善克,菅洋輔: "前立腺硬さ計測用センサシステムの開発" 日本AEM学会誌. 4巻・3号. 23-28 (1996)
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[Publications] 長南征二,棚橋善克,江鐘偉,田中真美,加藤琢爾: "前立腺癌および肥大症触診用センサの開発研究" MAGDATOコンファレンス講演論文集. (1997)
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[Publications] S. Chonan, Z. W. Jiang, M. Tanaka, Y. Suga, Y. Tanahashi: "A Soft Palpation Sensor and Its Application to Measurement of the Stiffness of Prostate Glands" 2nd Asian Control Conference. (1997)
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[Publications] S. Chonan, Z. W. Jiang, M. Tanaka, Y. Suga, Y. Tanahashi: "A Soft Palpation Sensor and Its Application to Measurement of the Stiffness of Prostate Glands" 5th Polish-Japanese Semirar on Electromagnetics in Science and Technology. (1997)
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[Publications] 田中真美,長南征二,江鐘偉,大原智成: "FEMによる柔軟力覚センサの設計に関する研究" IIP′96情報・知能・精密機器部門講演会講演論文集. 7. 73-74 (1996)