1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07455105
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Research Institution | TOKYO METROPOLITAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鈴木 浩平 東京都立大学, 工学部, 教授 (40087185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 鉄也 東京都立大学, 工学部, 助手 (70240504)
三森 友彦 東京都立大学, 工学部, 助手 (60087187)
吉村 卓也 東京都立大学, 工学部, 助教授 (50220736)
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Keywords | 音響二重ホログラフィ法 / 騒音源同定 |
Research Abstract |
騒音源を探査・同定する方法としては、従来、音響インテンシティ法、音響ホログラフィを用いる方法(従来法)が提案されている。音響インテンシティ法は同定音源近傍の再生能・解像能に弱点があり、各種提案されている従来の音響ホログラフィ法は近距離の再生精度は良好であるが、実機で計測を行う場合には周辺機器、配管などの障害で適用不能なことも多い。そこで、本研究では、従来一つであった計測面を二重にすることにより音源位置と非音源位置間の位相差による再生音圧差を強調した音響二重ホログラフィ法を提案し、再生精度の高い音源同定法を実現することを目的としている。 本年度は、前年度に開発したこの新しい手法を実用化レベルまで発展させることを目的として、次の二課題を実施した。 (1)前年度に問題となった計測面上に生ずる虚像としての副次音源を除去するように、増幅係数を加減できる「領域フィルタ法」を提案し、これを著しく低減させた。 (2)音響二重ホログラフィ法を、実働しているトラック用のディーゼルエンジンの騒音源同定に適用し、従来の手法より高密度の同定結果を得ることができ、実用化の可能性を明白にした。 上記の二つの成果が、日本機械学会と自動車技術会の論文集に投稿、掲載された。
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[Publications] 鈴木・中野・吉村・長松: "時系列音響ホログラフィ法の開発に関する研究" 日本機械学会講演論文集. 95-1. 559-563 (1995)
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[Publications] 鈴木・長松・吉村・中野: "リファレンスを用いた時間領域音響ホログラフィ法の開発" 日本機械学会講演論文集. 95-8. 445-448 (1995)
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[Publications] 長松・鈴木・吉村: "音響二重ホログラフィ法における副次音像の低減に関する研究" 日本機械学会論文集(C編). 62-601. 3452-3457 (1996)
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[Publications] 中野・長松・鈴木: "音響二重ホログラフィ法によるエンジン騒音探査" 自動車技術会論文集. 27-1. 104-109 (1996)