1995 Fiscal Year Annual Research Report
導電性高分子によるケモメカニカルアクチュエータの作製
Project/Area Number |
07455143
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
金藤 敬一 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (70124766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 授 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (10226772)
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Keywords | 導電性高分子 / アクチュエータ / 電解伸縮 / 人工筋肉 / 酸化・還元 / 電気化学 |
Research Abstract |
従来、アクチュエータとしてモータ、ピエゾアクチュエータが多く使われてきた。最近では形状記憶合金、静電マイクロモータ、高分子ゲルなど様々な原理、材料によるアクチュエータが数多く研究されるようになってきた。いずれも、新しいニーズを狙ったもので、中でも将来、医療機器や人工器官、特に人工筋肉としての応用の可能性がある。本研究で取り扱う導電性高分子の電解伸縮は、電気化学的な酸化と還元によって伸び縮みする現象である。特に、ピエゾ素子に比べ、低い駆動電圧で大きくしかも柔軟に伸縮する点に特徴がある。 電解伸縮機構を明らかにするために、伸縮率の異方性、ドープ量依存性、ドーパントの種類依存性、過度応答などを、総括的な実験により調べた。特に、伸縮の直接測定によって、伸縮率は筋肉の10分の1の約3%であるが力は筋肉の10倍以上発揮できることを明らかにした。これらの電解伸縮のメカニズムを説明するために2、3のモデルを提唱した。一つは、イオン半径の大きいドーパントほど大きい伸縮率が得られることから、嵩高いドーパントイオンによる伸縮である。しかし、それだけでは実験事実をすべて説明できないことから、ポリカチオンによる静電反発、あるいはヘリカル構造から剛直ロッド構造へのコンフォメーション変化の関与である。また、電解伸縮の逆の現象として、機械的な力で変形させることによって、電流が誘起される現象を見い出した。このような機構の解明によって、将来、生体筋肉以上の機能を得ることも可能である。
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[Publications] K.Kaneto,et.al: "Response of Chemomechanical Deformation in Polyaniline film・・・" Japanese Journal of Applied Physics. 34. L837-L840 (1995)
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[Publications] W.Takashima and K.Kaneto: "Electrochemomechanical Deformation of Polyaniline film." Japanese Journal of Applied Physics. 34. 3786-3789 (1995)
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[Publications] 金藤敬一: "プラスチック人工筋肉" 表面技術. 46. 57-60 (1995)
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[Publications] 金藤敬一 他: "導電性高分子を用いたケモメカニカルアクチュエータ" 信学技報. OME-34. 31-36 (1995)
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[Publications] K.Kaneto et al: "Transport Mechanism in Evaporated C_<60> film evclr・・・" Japanese Journal of Applied Physics. 35. 190-194 (1996)
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[Publications] K.Kaneto.et.al.: "合成高分子で人工筋肉を造る." 応用物理. 65(予定). (1996)