1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07455145
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
馬場 守 岩手大学, 工学部, 教授 (20111239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西館 数芽 岩手大学, 工学部, 助手 (90250638)
柏葉 安兵衞 岩手大学, 工学部, 助教授 (30003867)
熊谷 直昭 岩手大学, 工学部, 教授 (30003875)
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Keywords | 二次電池 / リチウム二次電池 / 遷移金属酸化物 / 酸化バナジウム / 薄膜二次電池 / 固体電解質 / スパッタリング法 / リン酸リチウム |
Research Abstract |
本研究の今年度の主要課題は、液体電解質の固体化による全固体薄膜二次電池の製作と検討および二次電池の微細化のための基礎検討にあった。 1.全固体薄膜二次電池の検討 (1)液体電解質の固体薄膜化 これまで、金属酸化物、主としてV_2O_5膜を正極、Nb_2O_5膜又はLixV_2O_5膜を負極、そして液体電解質(塩素酸リチウムLiClO_4のプロピレンカーボネート溶液)で構成されたリチウムレス薄膜二次電池の諸特性を調べてきた。今回、液体電解質に代わる固体電解質を種々検討し、Ar/N_2又はAr/O_2混合ガス中でのRFスパッタ法で作成したLi_3PO_4薄膜が良好な固体電解質として働くことが確認された。 (2)全固体薄膜二次電池の製作 上記のLi_3PO_4膜をLixV_2O_5膜上に積層して負極とし、その上に正極用のV_2O_5膜を重ねて、サンドイッチ型の全固体薄膜二次電池を試作し、期待した充放電特性を得るのに基本的に成功した。 2.二次電池の微細化の検討 本年度後半に導入した、簡易型電子線描画装置の立ち上げ、性能試験を進めている。一方、マイクロ二次電池の実現とその応用のためには、Siウエーハ上で動作させることが必要である。そこで、負極材料とSiとの界面の導通をはかるため、金属シリサイドと負極材料および金属シリサイドとSiとの界面に関して検討を行っている。 3.今後の課題 §1.で基本的に成功した薄膜二次電池の性能向上(電池の大容量化、長寿命化など)を計ること、および§2.で検討中のSiウエーハ上動作二次電池の実現に向けて、さらに研究を推し進める予定である.
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Research Products
(1 results)