1995 Fiscal Year Annual Research Report
地中に建設される鉄筋コンクリートの耐震性と保有機能評価法
Project/Area Number |
07455180
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
前川 宏一 東京大学, 工学部(試), 助教授 (80157122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 利治 東京大学, 工学部(試), 助手 (90251339)
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Keywords | 鉄筋コンクリート / 地中構造物 / 相互作用 / 耐震設計 / 保有機能 |
Research Abstract |
1)地盤とコンクリートの境界特性とモデル化: とコンクリートを軸方向に重ねた中空供試体に,軸方向の荷重を一定とした交番繰り返しねじりせん断を作用させ,境界面でのずれとせん断膨脹変位を計測した。接触面密度関数法が地盤-コンクリートの境界特性にも適用可能であることを明らかにした。 2)RC板の交番面外せん断試験による検証: 矩形RC板の交番面外曲げ・せん断・捩じり試験を実施し,RC地中構造の地震時応答で問題となる,表裏2面に2方向のひびわれがそれぞれ発生し,かつ開閉する条件を再現することができた。 3)3次元RC板要素の開発: せん断変形を考慮した積層RCモデルを,正負交番掲載に適用可能な2次元RC構成則をもとに定式化を行った。また,項目2)の載荷試験結果との整合性を確認し,構成則の改良・修正を行った。 4)阪神大震災において被災した地下構造物の構造分析: 上記1)〜3)の研究成果を組み入れた解析プログラムWCOMD-SJを用いて,地盤と地中RC構造を一体とした動的非線解析を行い,阪神大震災で被災した地下鉄駅舎の応答解析と損傷解析を行った。その結果,地下鉄駅舎断面の中間RC柱のせん断じん性が低いことが崩壊の主因であったこと,上下動の影響は構造応答に対して虫できる程度のものではないが,主因ではないこと,中間柱の主鉄筋比を減じてせん断補強鉄筋を増設することで,構造崩壊は免れることが予見された。
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[Publications] A.Shawky,前川宏一: "Computational approach to path-dependent nonlinear RC/Soil interaction" 土木学会論文集. 2月号(印刷中). (1996)
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[Publications] A.Shawky,前川宏一: "Nonlinear response of Underground RC structures under shear" 土木学会論文集. 5月号(印刷準備中). (1996)
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[Publications] A.Shawky,前川宏一: "Collapse mechanism of underground RC structures during Hanshin Great Earthquake" Cairo lst int.conf.on Concrete structures.Vol.2. (1996)