1996 Fiscal Year Annual Research Report
流通チャネル分析に基づく都市内物流施設計画手法の新展開
Project/Area Number |
07455202
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Research Institution | Tokyo University of Mercantile Marine |
Principal Investigator |
高橋 洋二 東京商船大学, 商船学部, 教授 (10011230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兵藤 哲朗 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (40218748)
苦瀬 博仁 東京商船大学, 商船学部, 教授 (10186398)
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Keywords | 流通チャネル / 都市内物流 / 共同集配送 |
Research Abstract |
本研究では、流通チャネルという新たな概念に基づく物流実態の把握および物流施設整備計画のあり方について分析・考察を試みた。特に、現状の都市内物流施設整備に関わる問題点や、流通チャネルの意義を整理し得たこともが研究の主要な成果といえる。また実態調査データを用いた定量的な分析結果からは、下記の諸点が明らかにされた。 (1)物資流動を広域レベルと都市内レベルに分け流通チャネルを分析することで、地域格差による相違点について明らかにした。また同時に品目をグループ化し各グループごとの特性を詳細に捉えることができた。 (2)物流施設の整備位置の決定やそのときの整備効果を予測する一つの方法を提案した。その結果、下記の事項が確認された。 1)広域物流施設の場合、調布周辺など主に東京から西方面で、整備効果(単独で整備した場合の整備効果)の期待できる地区が多い。 2)シミュレーション分析より広域物流施設の場合、西方面を除く4地区で既存の広域物流施設の若干外側に位置し、既存の広域物流施設配置が妥当性である、 これらの成果より、本研究で提案したように、各物流施設を経由する品目ごとに流通チャネルを細かく分析することで、1)広域物流施設の場合は、積み替え機能の他にどのような機能を持たすべきか判断でき、また、2)都市内物流施設の場合は、より積み合わせしやすい品目や共同化実現の可能性などの判断に使用できることが分かった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 高橋洋二,兵藤哲朗,久保幹雄,清水真人,渡辺玉興: "流通経路を考慮した都市内物流の効率化に関する分析" 第30回日本都市計画学会学術研究論文集. 30. 655-660 (1995)
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[Publications] Takahashi,Y,Hyodo,T.& Kuse,H.: "An Analysis on the distribution channel of consumption goods & effect of cooperative pickups delivery service" Proceeding of the 1st Conference on the EASTS. 1. (1995)
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[Publications] Garsnta,R.T.& Kuse,H.: "Basic Study of nrban goods movement in Metre Manila : An assessment of physical distribution fautities and commodity flow patterns" Proceeding of the 1st Conference on the EASTS. 1. (1995)
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[Publications] 高橋洋二,苦瀬博仁,兵藤哲朗・清水真人: "物質血流動調査にもとづく物流施設の整備効果に関するシミュレーション分析" 国際交通安全学会誌. 21巻4号. 24-35 (1996)