1995 Fiscal Year Annual Research Report
圈域レベルの熱エネルギー効率を改善するための都市機能施設の最適化立地モデルの開発
Project/Area Number |
07455212
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
盛岡 通 大阪大学, 工学部, 教授 (30029350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 登 大阪大学, 工学部, 助手 (60263224)
藤田 壮 大阪大学, 工学部, 助手 (70263217)
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Keywords | 都市代謝基盤 / 未利用エネルギー / 細密数値情報 / 地理情報システム / 都市再開発 / 熱需要分析 |
Research Abstract |
本年度研究で得られた主な知見は次の通りである.1.エネルギー高効率利用型都市代謝基盤システムの確立:エネルギー高効率利用のための火力発電所抽気蒸気利用システム,ゴミ処理場廃熱利用システム,下水処理場賦存熱利用システムの3つの都市代謝基礎システムについて,技術水準の将来動向,既存施設調査分布をふまえて,システム毎のエネルギー収支構造,熱供給容量変数,供給規模にともなうエネルギー利用効率係数の変化,熱搬送にともなう距離減衰係数等の基盤システムに関わるパラメーターと経済的にフィージブルな将来的稼働規模,稼働効率等を実証的にあきらかにした.2.エネルギー需要立地分布分析:国土地理院監修の細密数値情報(宅地利用動向調査)の関西圏に関わる土地利用,土地利用規制等に関わる10m,100mメッシュ単位情報(集約ファイルI,V),大阪市の建築物床面積メッシュデータ(500mメッシュ)を経済統計,社会統計データと合わせて非集計型のモデルで分析することによって,エネルギー需要の現時点の空間構造を明らかにすることができた. 3.未利用エネルギー立地分布の分析:関西圏における都市代謝基盤システム毎の未利用エネルギー源の立地分布をメッシュ化して,エネルギー源からの熱利用効率減衰距離,需要施設立地集約度等の空間的制約条件をふまえた,基盤システム導入可能エリアを空間情報として構築した.4.都市施設立地最適化モデルにむけての予備分析:現状の熱需要分布とエネルギー利用効率化のための都市環境基盤システム導入可能エリアをオーバーレイすることで,現在の土地利用構造でのエネルギー効率改善ポテンシャルを評価して,地理情報として分析することができた.5.お大阪市内の再開発地区をケーススタディとしてとりあげ,都市環境代謝基盤を含む都市の総合的な基盤整備システムの方針を構築した。
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Research Products
(1 results)