1995 Fiscal Year Annual Research Report
高強度および高流動コンクリートの乾燥収縮ひびわれ発生予測に関する研究
Project/Area Number |
07455225
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
永松 静也 大分大学, 工学部, 教授 (70037828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 吉昭 西日本工業大学, 工学部, 助教授 (70125160)
高野 正光 大分大学, 工学部, 助手 (30206784)
佐藤 嘉昭 大分大学, 工学部, 助教授 (30038111)
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Keywords | 高強度コンクリート / シリカヒューム / ヤング係数 / 乾燥収縮ひずみ / 乾燥収縮応力 / アコースティックエミッション / 乾燥収縮ひびわれ |
Research Abstract |
次の3項目について実験を行い有用な知見を得た。 1.各種単位水量および水セメント比のもとで高強度コンクリートを得、これについて、調合および養生と圧縮強度、ヤング係数および乾燥収縮ひずみとの関係について実験を行った。その結果次のような知見を得た (イ)低水セメント比においては、セメント水比と強度の関係は必ずしも直線ではない (ロ)圧縮強度においてシリカヒュームの混入が有効である (ハ)圧縮強度における単位水量の影響はそれほど大きくない (ニ)圧縮強度とヤング係数の間には相関があるが、より正確には、骨材料の影響を加味することが必要である (ホ)圧縮強度およびヤング係数おいて封かん養生と水中養生では大きな差がある (ヘ)乾燥収縮ひずみへのシリカヒュームの影響(内割混入)はそれほど大きくない (ト)封かん養生に比べ水中養生では乾燥収縮ひずみがかなり大きくなる (チ)水セメント比の小さい高強度コンクリートにおいては乾燥収縮ひずみの値は普通コンクリートに比べてかなり小さい (リ)コンクリートの乾燥収縮ひずみは水セメント比と同時に骨材量(またはペースト量)の影響が大きい 2.以上のような高強度コンクリートの諸特性を複合理論を用いて解析するため、セメントペーストにおける水セメント比と圧縮強度、ヤング係数および乾燥収縮ひずみの関係について実験を行い有用な知見を得た。このデータをもとに、コンクリートのヤング係数、乾燥収縮ひずみの実用的な表示式を検討中である。 3.拘束によるコンクリートの乾燥収縮ひびわれ発生実験を行った。主として、拘束したコンクリートに発生する乾燥収縮応力を予測するため、拘束鋼材のひずみ分布を詳細に実測した。これにより、ひびわれが発生するときの応力を正確に推定することが可能となった。また、微細なひび割れの発生状況を観察するためアコースティックエミッション(H7年度科研経費により購入)によりひびわれ発生を観測するシステムを作るため予備実験を行った。
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Research Products
(1 results)