1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07455227
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Nippon Institute of Technology |
Principal Investigator |
北後 寿 日本工業大学, 工学部, 教授 (20173578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貫井 光男 日本工業大学, 工学部, 講師 (90208273)
小竿 真一郎 日本工業大学, 工学部, 講師 (00049727)
加村 隆志 日本工業大学, 工学部, 講師 (20214538)
宮坂 修吉 日本工業大学, 工学部, 教授 (40049672)
竹内 淳彦 日本工業大学, 工学部, 教授 (40049680)
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Keywords | 組積造 / 沖縄 / 調査 / コンクリート・ブロック / 真菌とダニ / 床下換気 / 石灰岩 / 帳壁 |
Research Abstract |
平成7年度は、沖縄本島中部地域における現地調査と資料収集及び分析を行った。ただし、材料関連調査は、本島全域において実施した。以下に、研究実績を示す。 (1)研究計画の作成。(2)沖縄県,当該市,琉球大学等との打ち合わせ・資料収集。(3)本島の中部地域(沖縄市、宜野湾市.浦添市を中心とした)現地調査を1995年10月〜11月に実施した。 1.材料は、関連施設・工場の実態調査(砕石・砕砂・海砂業者、セメント工場)を本島全域において実施し、(1)琉球石灰岩と本部石灰岩の圧縮強度、比重・吸水率の相違を把握した。(2)コンクリート用砕石・砕砂・海砂・輸入骨材の現状を把握した。(3)本部石灰岩の分布状況・赤土混入による品質低下の恐れ等を考慮すると琉球石灰岩のコンクリート骨材としての利用を検討する必要がある。 2.構造は、浦添市、沖縄市など中部地域の主要な都市において構造図面調査並びに建築物構造種別分布調査を実施した。調査結果に基づき沖縄本島中部地域におけるブロック造建築物について以下のことを検討した。(1)ブロック造建築物の分布状態(2)ブロック造建築物の外観状態と構造的特徴(3)花ブロックの種類および使用状況 3.施工は、現場で実態調査を中心に行った。 4.計画は、(1)建物形態を琉球型住宅など6段階に分類した。(2)ピロテイを全ピロティ型など3段階に分類した。(3)雨端、屋根、ル-フバルコニー、増築用柱、花ブロック、水槽、塀について特徴を把握した。 5.環境は、梅雨明け時期に、高温多湿な温熱条件の室内環境(微生物・ダニの発生)・換気、屋外風速等の実態調査を、実施し、真菌・ダニ類の濃度と同定につき、その地域差を、同時期の関東地方も含め、建物の竢工年、使用年限別に分類比較した。 本研究は、第36会大気環境学会年会(1995年11月於女子医大)にて、“沖縄地方建築物の室内空気質実態と制御に関する研究(その1)"として報告。沖縄地方組積造建築物に関する調査-その3-を日本工業大学研究報告第25巻第2号1995年8月に発表した。
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