1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07455228
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
宮澤 健二 工学院大学, 工学部・建築学科, 教授 (10100372)
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Keywords | 剛接合 / 集成材 / 住宅 / 耐震 / 耐力壁 |
Research Abstract |
本研究は木質構造により、3〜4階建の住宅を可能にするための耐震性に関する基礎研究である。研究申請後阪神淡路大震災が発生し、狭小住宅の被害が問題となった。このため、研究概要は以下のとおりである。 1)阪神淡路の震災調査 木質住宅全般の調査を行ったが、本研究課題との関連では、狭小住宅の固有振動数、壁量や被害の関係を調査した。また、これらの耐震補強効果についての研究も行った。 狭小住宅では、剛接や方杖による水平剛性や耐力の確保が重要であることを示した。 2)剛節架構の水平耐力実験 本研究以前の研究で不足していた、比較的小規模の剛節架構について実験研究を行った。その一つはツ-バイフォー材をネ-ルプレート接合した合成ラーメン構造であり、この構造はロ-コストであるが、強度型であることを示した。 また、ボルト、ドリフトピン、PC鋼棒等の剛節架構についての実験研究を行った。これらは、接合部詳細に剛性と耐力が大きく左右されることを示した。 3)構造特性に関する比較研究 本研究以外に行った研究も含め各種木質構造の耐震性能の比較研究を行った。震災以後大地震時の特性が注目されているが、本研究により構造特性係数や等価粘性減衰定数等が明らかになり今後の耐震性能研究の基礎資料として生かされるものと思う。 最終成果のとりまとめがまだ十分公表されていないので、早い時期の公表する予定である。
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