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1995 Fiscal Year Annual Research Report

結球性野菜における結球と炭水化物代謝との関連

Research Project

Project/Area Number 07456017
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

杉山 信男  東京大学, 農学部, 助教授 (30012040)

Keywords結球現象 / レタス / 炭水化物 / フルクタン
Research Abstract

レタスは代表的な結球性野菜で、短縮茎の先端にある生長点で分化した多数の葉原基が互いに抱合するように生長して球が形成される。球のかなりの部分を占める短縮茎は結球に先だって肥大を始めるが、茎の生長と葉の分化、生長との関連、また茎に蓄積すると思われる貯蔵養分と結球との関連については、これまで検討されていない。そこで、春と秋にレタスを栽培し、茎と茎の生長と炭水化物濃度の変化を調べた。
結球が始まると、葉重に対する茎重の割合が増加し、両者のアロメトリックな関係は直線から外れ、茎のシュークロースとフルクタン濃度が上昇した。茎のフルクタン濃度は結球開始後も上昇を続け、やがて一定となったが、本実験の範囲ではフルクタン濃度の低下は認められなかった。葉ではグルコース、フルクトース濃度が高く、また結球葉の方が外葉よりも高かった。葉のインベルターゼ活性には外葉と結球葉で差は見られなかった。葉では茎と異なり、シュークロース、フルクタン濃度は低かった。葉の分化数と展開数との関連を調べると、結球開始までは両者は直接的な関係にあったが、結球後は分化葉数に対して展開葉数の割合が多くなり、茎のフルクタン濃度の上昇と対応関係が認められた。
以上の結果から、結球に伴って、乾物の分配、炭水化物濃度、茎の展開速度等に差が現れることが明らかになった。これが結球現象に伴う変化なのか、エージの進行による変化なのかについてはさらに検討を要する。また、茎に蓄積するフルクタンが結球の生長に関与しているか、どうかについては結論を得るに至らなかった。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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