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1996 Fiscal Year Annual Research Report

植物の重金属代謝におけるファイトケラチンの役割

Research Project

Project/Area Number 07456038
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

吉村 悦郎  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (10130303)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大久保 明  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20111479)
山崎 素直  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00011982)
西沢 直子  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (70156066)
Keywordsファイトケラチン / キャディスチン / カドミウム / 植物
Research Abstract

1)Cd-PC複合体
pH7.5において、CdとPC-2の比率を変化させたときの200nmから400nmの吸収スペクトルの変化からCdとPC-2の結合には二つ以上の様式が存在することが示された。メタロチオネインの結果との比較から、Cd:PC-2比が小さい場合にはCd一原子に対してPC-2二分子が結合しているものと推定された。また、Cdの配位環境に対しては硫黄原子がほぼ正四面体型に結合しているものと考えられた。Cdの割合が大きくなるにつれて、Cdに対して結合しているPC-2の割合が減少し、チオール基の他にカルボキシル基やアミノ基がCdに対して結合し、正四面体構造が歪んでくるものと考えられた。NMRの結果からは、CdとPCの結合交換反応が比較的速いことが明らかとなった。
2)Zn-PC複合体
ZnとPC-2の比率を変化させたときの、pH7.5におけるUV吸収スペクトルの結果から、Zn原子一原子に対してPC-2一分子が結合していることが示唆された。また、Znに対する配位環境は正四面体と考えられることから、4個の配位子のうち二個をチオール基が占め、残りの2個をアミノ基とカルボキシル基が占めるものと考えられた。
以上より、金属イオンとPCとの結合様式が動的な側面を含めて解明された。しかし、実際の生体中の金属-PC複合体は数種類のPCを含み、さらにS^<2->を含むため、更なる解析が必要と考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] E.Yoshimura: "Involvement of Cd ions in Reactions of γ-Glutamyl-" Environ.Sci. 9・3. 411-415 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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