1995 Fiscal Year Annual Research Report
磁気共鳴画像法を用いた炊飯過程のリアルタイム測定と糊化過程の分子レベルでの解析
Project/Area Number |
07456059
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
渡辺 尚彦 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00100967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 繁樹 三菱電機(株), 中央研究所, 研究員
福岡 美香 東京水産大学, 水産学部, 助手 (10240318)
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Keywords | 磁気共鳴画像 / 炊飯 / デンプンの糊化 / コメ / 拡散 / 水分分布 |
Research Abstract |
本研究の目的は生体組織中の水の状態変化を非破壊で測定する強力な手段である磁気共鳴画像法を用いて,米粒内の糊化進行過程をリアルタイムで測定し,糊化過程を分子レベルで解析することにある.本研究ではたんにMR画像を得るのではなく,緩和時間画像を測定するのでパラメータを変えた多数回シーケンスモードによる測定が必要である.そのために本年度の研究では、ハードウェアでは低ノイズ高性能磁場勾配システムの開発を,ソフトウェアでは高速2軸スライス1次元イメージング画像法の開発を目差した. ハードウェアではBRUKER社グラジエントアンプ30Aの導入により、アンプへの負荷が相対的に軽減されてグラジエントパルスの繰り返し特性が安定化し,そのためデータの積算効果が高まった.しかしながら,米粒の吸水・膨潤・糊化の過程をON LINEで追跡するためには相当断面の継続観察が必要でそのための試料側の形状保持あるいは変化を測定中に判別するための手段を開発する必要が改めて認識された. ソフトウェアでは高速測定法であるSNAP SHOT法の手法をBASEとし,パラメタを変化させて測定した多数組のデータを大きな1つのデータとしてディスクに書き込む方式を用いて高速で2軸スライス1次元イメージングを撮るパルスシーケンスを開発することができた.食品中の水の縦緩和時間の差異を利用して"自由水"あるいは"束縛水"を区別して画像化する手法を現在検討している.
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