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1996 Fiscal Year Annual Research Report

運動能力を増強する食品の開発に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 07456061
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

伏木 亨  京都大学, 農学部, 助教授 (20135544)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 和生  京都大学, 農学部, 助手 (80213148)
河田 照雄  京都大学, 農学部, 助教授 (10177701)
Keywords持久力 / 水泳装置 / マウス / 運動能力増強 / 体力 / 食品
Research Abstract

近年、中国の陸上競技ならびに水泳競技における記録の更新はめざましく、日本人には不可能なほどの練習量やそれを維持するための特殊な食事・体力増強飲料が話題となっている。持久運動は、筋肉に充分な酸素を供給して体内の脂肪を効率よく燃焼させることが重要で、食品が実際にどれだけの影響を与えるかは長い間議論の的であり、科学的根拠のない経験則などが入り交じって混乱状態であった。しかし、近年、運動中の体脂肪の動員が食事や飲料の影響を強く受けることが明らかになるにつれて、持久運動能力を高める食品の可能性が急に現実のものとなった。
本研究では、持久運動能力を簡便かつ再現性良く測定できる動物実験系を開発し、その特性を比較研究した。この系を使って、種々の食品成分や漢方生薬をスクリーニングしたところ、メカニズムはまだ明らかではないが、マウスに投与すると有意に持久力を増加させる食品成分がいくつかあることが明らかとなった。そのなかでも、中鎖脂肪酸トリグリセリド、長鎖アルコールであるオクタコサノール、トウガラシ辛味成分であるカプサイシンなどに顕著な持久運動能力増強作用が見られた。これらは、いずれも運動後の筋肉グリコーゲン量の維持効果を有していた。また、運動中の血中乳酸濃度を低く抑制する効果が観察された。カプサイシンに関しては、血中遊離脂肪酸濃度が高く保つ作用があり、運動時の脂肪分解を促進して、エネルギー供給を円滑にする機能があることが示唆された。今後、これらの、作用機構をさらに詳しく解明する必要があろう。また、人間を用いてこれらの食品成分の効果を明らかにする研究の基礎として、自転車エルゴメーターによる持久運動能力および最大酸素摂取量の測定のためのプロトコールを作成した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] KEITARO MATSUMOTO: "An adjustable-current swimming pool for the evaluation of endurance capacity of mice" J.Appl.Physiol.81(4). 1843-1849 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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