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1995 Fiscal Year Annual Research Report

異常渇水の長期化による森林流域環境の影響評価と今後の流域管理に関する研究-松山市を例としていかに流域水資源を確保していくのか-

Research Project

Project/Area Number 07456075
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

小川 滋  愛媛大学, 農学部, 教授 (30037973)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 戎 信宏  愛媛大学, 農学部, 助手 (60176782)
井上 章二  愛媛大学, 農学部, 助教授 (30142342)
Keywords異常渇水 / 森林流域 / リモートセンシング / 流域管理 / 水資源 / 渇水災害
Research Abstract

本研究の目的は、自然生態系に適応した適正で健全な地方文化都市の再生と創生を目指した流域管理の施策・対策を緊急に提言するために重要水源流域の評価を行うこである。本年度は水源流域の評価を観測水文資料とリモートセンシングデータを用いて行った。研究成果は以下のとおりである。
(1)四国の4県の貯水ダム(31個所)のおける流入量、貯水量、降雨量の1994年1月から1995年10月までの資料を収集し、異常渇水年(1994年)の各ダムにおけるハイドログラフの作成、流況曲線解析を行った。さらに流況曲線と年間の日雨量を最大から最小まで並べ替えた雨量曲線より求められる安定化率をそれぞれのダム流域で求めた。安定化率は一般に値が大きいと、その流域の流況は安定していることになる。その結果によると、ダムによって1994年の安定化率には違いがあり、特に渇水で問題となった早明浦ダムや石手川ダムは他のダムより、安定化率は小さな値であった。
(2)さらに安定化率の小さなダム流域と大きなダム流域の衛星データから得られる正規化植生指標の2時期(1986年:平年、1994年:渇水年)を調べ、その変化と安定化率の関係には相関が見られ、渇水年の植生活性度と流出量の関係が見いだされた。
(3)瀬戸内地の江田島3流域において、流況曲線解析、保留量曲線解析を行った。この3流域は林野火災を受けた森林と健全林の流域であり、1994年の流況曲線に差が生じた。この流域において土壌調査、植生調査、土壌水分量観測を行い、その結果、3流域の植生は火災跡の森林流域の方が樹高は低いが植生密度は高く、健全林と比較して悪い状態ではなかった。しかし、土壌においては透水係数が小さいなど土壌特性の違い、また土壌水分量においては乾燥しやすいなどの特徴が見られた。この違いが異常渇水年の流出量の差に現れたと推察された。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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