1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07456088
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Research Institution | Tokyo University of Fisheries |
Principal Investigator |
青木 宙 東京水産大学, 水産学部, 教授 (00051805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣野 育生 東京水産大学, 水産学部, 助手 (00270926)
隆島 史夫 東京水産大学, 水産学部, 教授 (60041703)
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Keywords | 耐病性 / 生体防御 / 遺伝子 / ニジマス / ギンザケ / ヒラメ / ウナギ |
Research Abstract |
ギンザケおよびニジマストランスフェリンはデンプンゲル電気泳動により、いずれも3タイプに分けられた。cDNAの塩基配列から予想されるアミノ酸配列についてタイプ分けを行ったところギンザケおよびニジマスとも複数のタイプが存在し、cDNAによるタイプ分けとデンプンゲルによるタイプ分けが必ずしも一致しなかった。また、遺伝子レベルにおいては3〜6タイプに分けられた。しかし、タンパク質およびcDNAレベルによる解析と比較したところ、遺伝子レベルでのタイプの違いはイントロン中の違いを検出していることが分かった。 ヒラメの肝臓およびウナギの脾臓cDNAのExpressed Sequence Tag(EST)解析により、補体第9成分、補体制御タンパク質、インターフェロン制御タンパク質、ビトロネクチン、チモシンβ4、主要組織適合抗原B、腫瘍壊死因子誘導タンパク質、臓器移植抗原などの免疫・生体防御関連因子cDNAをクローン化した。これらの内、補体制御タンパク質cDNAがコードしているタンパク質翻訳領域は1359bpで453アミノ酸をコードしていた。ヒラメの補体制御タンパク質遺伝子は肝臓で主に発現していることが分かった。 ヒラメのトランスフェリンは主に肝臓で発現しており、そのcDNAがコードしているタンパク質翻訳領域は2055bpで、685アミノ酸をコードしていた。ヒラメのトランスフェリンを他の生物のものと比較したところ、鉄結合に関与するアミノ酸およびその周辺領域のアミノ酸配列が保存されていた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Tange,N.: "Cloning and characterization of transferrin cDNA and rapid detection of transferrin gene polymorphism in rainbow trout (Oncorhtnchus mykiss)." Mol.Marine Biol.Biotecnol.6(in press). (1997)
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[Publications] Kim,Y‐D.: "Molecular cloning and sequence analysis of transferrin cDNA from Japanese flounder Paralychthys olivaceus." Fisheries Science. 63(in press). (1997)
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[Publications] Katagiri,T.: "Isolation of major histocompatibity complex class I cDNA from pink salmon (Oncorhynchus gorbuscha)." Dev.Comp.Immunol.20. 217-228 (1996)
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[Publications] Mikawa,M.: "Structure of medaka transferrin gene and its 5'‐flanking region." Mol.Marine Biol.Biotecnol.5. 225-229 (1996)
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[Publications] Lee,J.‐Y.: "Cloning and characterization of transferrin cDNA from coho salmon (Oncorhnchus kisutch)." Fish Pathology. 30. 271-278 (1995)
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[Publications] Hirono,I.: "Cloning nucleotide sequence analysis,and characterization of cDNA for medaka (Oryzias latipes) transferrin." J Marine Biotechnology. 2. 193-198 (1995)