1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07456107
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
服部 九二雄 鳥取大学, 農学部, 助教授 (00032300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森井 俊広 鳥取大学, 農学部, 助手 (30231640)
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Keywords | マスコンクリート供試体 / 円柱供試体 / コンクリートコア / 超音波伝播速度 / 非破壊試験 / 締固め / 材令 / 密度 |
Research Abstract |
本年度は、実構造物コンクリート部材のサイズに近い供試体3体(高さ×幅×奥行:70×20×40、70×40×40、70×60×40cm、これらをマスコン供試体M1、M2、M3と呼ぶ)と、φ10×20cmの標準円柱供試体12本を作成し、次の項目を測定した。 【1】φ10×20cmの標準円柱供試体:材令7、14、28、56日において、(1)空中・水中重量(これらより密度の計算)、(2)超音波伝播速度、(3)動弾性係数、(4)圧縮強度 【2】マスコンクリート供試体M1、M2、M3:実験室内で材令7日まで養生後脱型し、【.encircleda.】材令7日(脱型)まで30分間隔で内部温度の測定、【.encircledb.】超音波伝播速度(材令7、14、28、56日:供試体を5cm間隔のメッシュに分け相対する面の位置で超音波伝播時間を測定)、【.encircledc.】抜取りコア(材令56日にマスコン供試体M1より8本、M2より16本、M3より20本採取)の標準供試体と同じ(1)〜(4)を測定 これらの測定結果をまとめると次のようになる。 (1)マッシブなコンクリート供試体になるほど内部最高温度は高く、内部最高温度および最終安定温度(室温または外気温)に達するまでの時間も長くなる。 (2)マッシブなコンクリートの上層と下層では、下層の方が密度が大きくなる。これは、締固め効果がマッシブなものほど行き渡り易く、小さいものでは型枠間で締固めエネルギーが反射し相殺し合ってしまうからである。 (3)超音波伝播速度、圧縮強度、動弾性係数は、マッシブなコンクリートになるほど小さくなる。 (4)マッシブなコンクリート程、中心部の強度発現は遅れる。これは養生効果が内部へ行き渡りにくいからである。
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Research Products
(1 results)