1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07456119
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
長野 敏英 東京農業大学, 農学部, 教授 (10012006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 朋靖 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (00159740)
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Keywords | 根の通水抵抗 / 通水抵抗の測定方法 / 根のイオン透過特性 / 人工根 / 温度と通水抵抗 / 吸水抵抗 / 通導抵抗 |
Research Abstract |
従来、根系の通水抵抗の測定は、植物体全体の通水抵抗、次に茎・葉の抵抗を求め、全体抵抗からこれらの値を差し引き、間接的に根の通水抵抗を求める方法がとられてきた。しかしこのような間接的な測定法では、植物体内の水移動に関する各種通水抵抗を正確に解析することは困難である。そこで根の通水抵抗の研究を進めるに際し、根の通水抵抗を測定する方法を、まず確率する必要がある。根の通水抵抗は、圧チェンバー法、およびサイホン法によって測地可能であり、本方法を使用する事によって測定できることが明らかになった。この結果、根の通水抵抗は根の表面から導管までの吸水抵抗、または導管内を移動する際の通導抵抗に分離して解析することが可能になった。 植物の根圏域の環境条件は根の膜生理特性に大きな影響を及ぼしている。根は養分・水分を取り込む最も重要な部位であり、作物の生育および品質に大きく関係している。土壌温度が低下すると作物の吸水機能が低下し、生育生害あるいは矮化などの障害が発生する。これは根の水移動抵抗が温度低下により急増する事が一因と考えられる。また根の水移動抵抗は、SPACモデルで水移動をシミュレートする上で重要なパラメータであるが、その温度依存性に関しては、ほとんど研究されていない。そこで本年度は、大豆根系の通水抵抗に関する温度依存性について研究をおこなった。根の全体通水抵抗は根系温度が低下するにつれて増大してくる。13℃まではこの抵抗の増大は水の粘性抵抗に依存している。しかし13℃よりも低くなる根の透過抵抗が急増する。これは膜の構造変化によるものと思われる。
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