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1995 Fiscal Year Annual Research Report

わが国における生態調和型畑作農業システムの確立条件に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07456147
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

松村 昭治  東京農工大学, 農学部, 助教授 (20107171)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本林 隆  東京農工大学, 農学部, 助手 (20262230)
細矢 伸之  東京農工大学, 農学部, 助手 (40014948)
寺岡 徹  東京農工大学, 農学部, 助教授 (60163903)
坂上 寛一  東京農工大学, 農学部, 助教授 (10014961)
塩谷 哲夫  東京農工大学, 農学部, 教授 (60226107)
Keywords環境保全農業 / 被覆作物 / 不(減)耕耘 / 無(低)農薬 / 亜酸化窒素放出量 / 土壌溶液の化学性
Research Abstract

耕起の有無,施肥の違い(化学肥料または堆肥)および農薬散布の有無の3処理を組み合わせた栽培試験圃場(1.5ha)において,夏作としてダイズを作付け,以下の結果を得た.
ダイズの収量は明らかに耕起区で高く不耕起区で低かった(とくに不耕起・無農薬区).この主な原因は雑草の繁茂であり,除草剤を使用せずに不耕起栽培を行うためには,新たな雑草抑制対策が必要である.その方法として作物残渣や被覆作物による土壌被覆が考えられた.
クローバーに代わる被覆作物を開発する目的で,別の圃場において,ウ-リ-ポッドベッチ(カラスノエンドウの近縁種)の被覆能力と主作物との競合性について調査した.その結果,本種は十分な土壌被覆により効果的に雑草の生育を抑制するが,伸育性であるため主作物と光競合を生ずることがわかった.しかし,本種を枯死させ,残渣として土壌被覆に利用することはきわめて有効であると考えられた.
各処理と土壌の化学性との関係を調べた結果,施肥処理の影響が明らかに認められた.すなわち,土壌溶液中の腸および陰イオン濃度は,いずれの深さにおいても,化学肥料区に比べ堆肥施用区で有意に高く,この傾向はダイズ収穫後まで継続した.これは堆肥からのイオン供給が継続的であることを示している.
環境問題との関連で,栽培管理法(処理)が亜酸化窒素(N_2O)放出量に及ぼす影響を調べた結果,3元配置分散分析ではいずれの処理区間でも有意差は認められなかったものの,耕起区では地温が高くなり,不耕起区では土壌水分が高くなることから,N_2O放出に影響している可能性が推察された.
1995年の夏は例年になく高温小雨の状態で推移した.したがって,上記試験結果の再現性に注意深く関心を払いつつ今後の研究を進める必要がある.

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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