1995 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ球の分化と免疫応答における細胞周期調節に関わる分子機構の研究
Project/Area Number |
07457084
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
湊 長博 京都大学, 医学研究科, 教授 (40137716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 浩司 京都大学, 医学研究科, 助手 (80263094)
服部 雅一 京都大学, 医科研究科, 助手 (40211479)
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Keywords | リンパ球活性化 / 細胞分裂 / 細胞同期 / 低分子G蛋白 / がん抑制遺伝子 / 核内蛋白 / GTPase活性化蛋白 / ロイシンジッパー |
Research Abstract |
我々がクローニングした新しい遺伝子Spa-1についてすでに以下の点を明らかにしてきた。 (1)Spa-1は、Rap-1,Ranに対してGAP活性を有するリンパ系に特異的に発言される分子であり、これまでのところ知られている唯一の核内GAPである。 (2)Spa-1は、リンパ球に増殖性サイトカインや抗原刺激によって特異的に発現誘導され、NIH3T3細胞への遺伝子導入実験から、細胞分裂反応の制御に深く関与していることが示唆された。 (3)Spa-1遺伝子は85kDaの蛋白をコードするが、リンパ球の中では約60-65kDaの分子へと特異的にプロセスされ、この過程が同分子の核内移動に重要であることが示唆された。さらに、このプロセスされた蛋白が特異的に細胞増殖に抑制効果を示し得ることも明かとなった。 (4)Spa-1蛋白は試験管内で選択的に低分子G蛋白のうちRanおよびRap-1Aと結合することが証明された。 (5)マウスSpa-1のゲノム遺伝子のクローニングと染色体マッピングを終え、同遺伝子が第19番目の染色体上の最もセントロメア側に位置すること、ヒトではおそらく11Q13に相当することが明らかとなった。 (6)ヒトSpa-1遺伝子の単離に成功した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M. Hattori, et al.: "Molecular Clning of a Nouel-Mitogen-induceble Nuclea Protein with a Ran GTPase-activating Domein that Affacts cll Cycle Progression" Mol. Cell. Biol.15. 552-560 (1995)
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[Publications] H. Nishimura et al.: "Deuelopmentally regulated exprassion of the PD-1 Protein an the sarface of double regatwe(CD4-CD8-)thymocytes" Int. Immunol.(in the press.