1995 Fiscal Year Annual Research Report
双子老人の生活環境に比較からみた精神老化・痴呆の危険因子の研究:成人双生児2,500組の追跡健康調査
Project/Area Number |
07457107
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
早川 和生 大阪大学, 医学部, 教授 (70142594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 忠彦 近畿大学, 医学部, 教授 (00088519)
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Keywords | 双子 / 老化 / 痴呆 / 危険因子 / 生活環境 |
Research Abstract |
60歳以上の成人双生児185組について総合的健診調査を実施した。また,既に把握している成人双生児2,500組について郵送質問紙調査を実施した。検査項目は血液化学,WAIS成人知能検査,人類学的身体計測,卵性診断,DNAテロメア分析、および生活環境項目である。DNAテロメア分析については老化指標としてのみでなく、発癌およびアポトーシスに関連する重要項目になってきていることから、テロメアーゼ分析についても分析手技の検討を開始した。 精神老化については、血清アポタンパクE濃度とWAIS知能検査得点について分析した。その結果、アルツハイマー型老年痴呆と関連が深いとされる血清アポタンパクEについては,一卵性双生児においてもペア内で血清濃度に大きな差異(級内相関係数0.44)が見られた。このことから環境要因の影響が強いことが示唆された。郵送質問紙調査の対象例のうち、痴呆症状を呈していることが判明したもの11例であった。全例ともペアの片方でのみ痴呆症状がみられた。これらケースについては脳血管性老年痴呆、アルツハイマー型老年痴呆、等の型別ではアルツハイマー型と思われるものであった。
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[Publications] Hayakawa,K.,et al.: "The heritability of Body Mass Index among an international sample of monozygotic Twins reared apart" International Journal of Obesity. 45. 351-357 (1996)
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[Publications] Hayakawa,K.,et al.: "Incidence of handicaps in multiple births and associated factors" Acta Geneticae Medicae et Gemellologiae. 44. 125-131 (1995)
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[Publications] Hayakawa,K.,et al.: "Prevalence of cerebral palsy in Twins,triplets and quadruplets" International Journal of Epidemiology. 24. 943-948 (1995)