1995 Fiscal Year Annual Research Report
地域的特性を考慮にいれた新規栄養調査法の開発およびその応用
Project/Area Number |
07457110
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
等々力 英美 琉球大学, 医学部, 助教授 (60175479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 茂 琉球大学, 医学部, 教授 (70093896)
新城 正紀 琉球大学, 医学部, 助手 (50244314)
有泉 誠 琉球大学, 医学部, 教授 (90143883)
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Keywords | 妥当性研究 / コホート研究 / 栄養疫学 / 栄養調査法 / 沖縄 |
Research Abstract |
沖縄の食事は、他県と比較して特色のある食物摂取構造を持ち、全国で行われている栄養調査法をそのまま適用すると、データの信頼性に問題を生ずる可能性がある。沖縄県民の長寿要因が沖縄の食物摂取構造と関連しているとすれば、食事調査の正確性(妥当性)を判定をした食事調査表の開発は重要である。このような観点からコホート研究の対象者の一部に対して「食事記録調査法(秤量法)」を実施し、「食事摂取頻度法」との比較検討をして「妥当性」の評価を以下の計画に従って行った。 本研究の対象地域は、沖縄県具志川村(久米島)の地域住民(約5000名)である。本研究の第一段階としてパイロットスタディを実施した。対象者として具志川村の母子保健推進委員及び生活改善グループの構成員10世帯、20名を選定し、調査の説明会を2回行った。調査対象者は、個人ごとに連続した3日間の摂取食物を可能な限り秤量し、食事記録表に秤量結果を記入した。栄養調査の経験のある栄養士が食事記録の点検をした後、回収した。なお、食事記録の記入前に、調査対象者は半定量式食物摂取頻度調査表に、1年間の自己の食事摂取頻度と目安量についての記載を行った。本研究は当初の予定よりも、行政当局の事情により数カ月間、調査の開始が延びたが、その他の事柄については順調に進展している。解析は、栄養士が食事記録調査表をもとに、食品毎に分解し、栄養素計算のための基礎作業を行った。この資料をもとにして、multiple regression analysisを行い、食品リストの選定作業を行った。食事記録調査の対象者として、具志川村の住民の中で、調査協力が可能な85世帯170名(原則として1世帯男女2名)を選定し、本調査を平成8年度6月及び10月に実施する予定である。
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