1995 Fiscal Year Annual Research Report
虚血性心疾患による突然死の病態生理学的並びに法医病理学的研究
Project/Area Number |
07457117
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
鈴木 庸夫 山形大学, 医学部, 教授 (70004588)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 弘志 山形大学, 医学部, 助手 (10142217)
梅津 和夫 山形大学, 医学部, 助教授 (10091828)
|
Keywords | 突然死 / 心筋梗塞 / ルクソ-ルファストブルー染色 |
Research Abstract |
イヌをネンブタール麻酔下に挿管、人工呼吸器装着の後、左大腿静脈より輸液ラインを確保し、血圧モニター用の動脈ラインを左大腿動脈に留置し、左開胸にて心臓に到達し、左冠動脈前下降枝起始部を結紮し、結紮後の心室性不整脈を観察したところ、結紮後15分から30分前後で心室性不整脈を認めたが、その後は心室性不整脈はほとんどに認めなくなった。このことから、心筋の虚血領域では興奮性が高められ、異所性焦点と呼ばれる異常インパルスを発生することが確かめられたが、それは、心筋梗塞発症直後よりむしろ15〜30分の間見られ、その後は再び心筋の被興奮性は徐々に安定することが明らかになった。 心筋の虚血部位は予想に反して未固定心筋でも5時間位の虚血で、またホルマリン固定では3〜4時間位ので見出された。またホルマリン固定後、種々の染色法で虚血部位の染色を行ったが、その中ではルクソ-ルファストブルー染色で、虚血後15〜30分位のもので虚血部位の収縮帯が青色に染色されたことから、この染色法を用いれば心筋梗塞発症後15〜30分でその証明が可能で、突然死の心筋梗塞診断に有用であることが判明した。
|
Research Products
(1 results)