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1996 Fiscal Year Annual Research Report

特発性ネフローゼ発症機序の解明-患者リンパ球のヌードマウスへの移植法の確立-

Research Project

Project/Area Number 07457186
Research InstitutionSt. Marianna University School of Medicine

Principal Investigator

小板橋 靖  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (40081715)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 生駒 雅昭  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (10139686)
茆原 博志  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (90139642)
Keywords特発性ネフローゼ / ヌードマウス / 末梢リンパ球移植 / 末梢血幹細胞移植
Research Abstract

小児特発性ネフローゼ症候群(特ネ症)の発症機序は現在なお不明な点が多く、発症メカニズム解明と治療法開発のため、その動物モデルの作製が望まれている。私共は、ヒト特ネ症の動物モデル作製のため、ヌードマウスにヒトネ症患者の末梢リンパ球および末梢血幹細胞をヌードマウスに移植するにあたり、その移植法と生着に必要な条件を検討した。現在のところ、以下の結果が得られた。
(1)リンパ球の注入法の検討に関しては、尾静脈からの直接注入、腎被膜下腔への注入、腹腔内への注入と色々試みたが、結論としては、容易性と確実性から腹腔内注入が適切であると判断された。
(2)特発性ネ症患者から10ml採血し、フィコールコンレイ法でリンパ球を採取し、凍結保存し実験に合わせて、その都度凍結融解し、生存しているリンパ球のみ選別し、3〜6×10^5に数合わせし、腹腔内に注入した。
(3)リンパ球の注入されたヌードマウスは平均3カ月生存し、その後順次、恐らくはGVHDにて死亡する事が推測された。
(4)リンパ球注入されたヌードマウスは4〜8週の間に心臓穿刺にて採血され、ヒトリンパ球が生存している事をヒトCD3(Pan T cell)抗体で染色し確認した。
(5)特発性ネフローゼの本態であるリンパ球由来の血管透過性因子(VPF)の検討は、心臓穿刺にて得られた血漿のの2倍、5倍、10倍、100倍の稀釈系列を作り、モルモットの皮内に0.05ml注入し、10〜20分後に1%エバンスブルー溶液0.5mlを足背動脈より動注し、皮内にて色素脱出し青く染まった皮膚の面積から、VPFの量を推測した。
以上特ネ症のリンパ球がヌードマウスに移植できる事は確認されたが、ヌードマウスの血液中で移植リンパ球が活性化され、VPFが増加しているのか否かは検討中、さらにVPFを増加させるにはどの様な条件が必要か検討中である。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 小板橋靖: "ネフローゼ症候群と過凝固状態" 日本小児科学会雑誌. 99. 1735-1738 (1995)

  • [Publications] 小板橋靖: "小児腎治性腎炎に対するヘパリン・ウロキナーゼ・パルス併用療法" 日本腎臓学会誌. 35. 1155-1161 (1993)

  • [Publications] 生駒雅昭: "Cause of variable therapeutic efficiency of ACE inhibitor on glomerular lesion" Kidney International. 40. 195-202 (1991)

  • [Publications] 茆原博志: "自家造血幹細胞移植における温熱とCDDP併用による神経芽細胞のpurgingの研究" 聖マリアンナ医科大学雑誌. 20. 110-118 (1992)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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